ミスチルの新作「重力と呼吸」 | ぐれむりんの気ままなブログ

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勝手気ままな★備忘録★レビュー

まず最初に言っておきたいのですが、僕はミスチルのファンではないのです。いや、ミスチルが好きだとか嫌いだとかではなく、そもそも僕が好きな音楽が、ガレージ・ロックだったりパンクだったりハード・ロック、メタル、メロコア、デスメタルなどなど、そんな音楽ばっかりだってことなのです。根本的にミスチルのような音楽は普段は聴かないのですね。歌詞カードすら見ないのが当たり前で音楽聴いてますので。なので、もしかすると的外れなレビューになるかもしれないってこと、ご了承を。

 

そんな僕が、なぜミスチルの新作を買ったのか?

まあ、ここだけの話、ミスチルのアルバムは全作品持ってるんですけどね。まじめに(?)聴いていたのは、2001年に発売されたベスト・アルバム「肉」「骨」くらいまでです。その後は、何となく惰性で、「音楽好きならミスチルくらいは聴いておくべきだよね」って。その程度の動機なんです。しかも今回は、バンド・サウンドが前面に押し出された作品だって言うし。今回も、とりあえず聴いておこうかなって。

聴いてみました、全10曲。

重力と呼吸 重力と呼吸
3,098円
Amazon

さすがに、アマゾンのレビュー数は多いですね。高評価60%ってのが評価が高いのかどうかは判断に迷いますけど。

 

前作「REFRECTION(Naked)」もバンド・サウンドってことだったと思うけど、あまり興味が無かったことと、Nakedを入手したのが、アルバム発売から1年以上経ってからだったこともあり詳細がわからない状態です。※僕は、Nakedは中古ショップで7500円で購入できました。運が良かったですね。このアルバムに関しては初ハイレゾだったので、今度そこらへんを詳しく書いてみようと思います。

ただ、日頃からガレージ・ロックなんかを聴いてる僕的には、ミスチルの言うところのバンド・サウンドの定義が「?」でした。

 

バンド・サウンドについて

オーケストラやストリングスが入ってないからバンド・サウンドなのか、一発録りに近いレコーディング方法だからバンド・サウンドなのか、メンバー4人だけでレコーディングしたからバンド・サウンドなのか? 定義がよく分からないね。

僕は、バンド・サウンドと聞いて「深海」のような質感の音を予想しちゃったから、「重力と呼吸」はバンド・サウンドには聴こえなかったってのが正直な感想だね。あくまでサウンドはミスチルって感じかな。

 

楽曲について

楽曲については、熱心なファンじゃない僕が言うことではないのだろうけど、可もなく不可もなくって印象。別にクオリティが低いとは思わないね。歌詞に関しても、桜井さんが言う「わかりやすい歌詞」ってのもちょっとピンとこない。

多分、ミスチルのアルバムじゃなければ「すごい作品だな」って思ったんじゃないかな。

ただ、ミスチルの場合、神曲が多いから。

「名もなき詩」「youthful days」「NOT FOUND」「イノセント・ワールド」「終わりなき旅」「ファスナー」

多分、自分至上最高のミスチル曲って人それぞれあるよね。

僕はこの曲が好きって、そんな曲ね。

ミスチルって、普通のバンドなら「バンド至上最高の名曲」って言われてもおかしくないレベルの楽曲が普通にゴロゴロあるもんだから。そんな楽曲を超える名曲を期待しちゃうから、それを超える、もしくはそれに近いレベルの曲が無いと「あれ?今回のミスチルはイマイチだなあ」なんて思っちゃうわけです。

ファンではないリスナーの僕には、今回の新作は、過去の名曲に匹敵するような曲はないけど、「クセが強い」曲もない分、サラッと聴けるアルバムだなって思ったね。「深海』や「ディスカバリー」や「Q」のような、僕的にクセが強すぎる作品より随分と聴きやすい印象ですね。その分、サラッと、何も残らないまま聴き終わったかな。何も残らなかったけど、サラッとしてるから、もう1回聴いてみようってなってます。そうやって何度か聴いているうちに、何か残る部分が見つかるかもしれないね。

ちなみに、僕は今回の「重力と呼吸」は、しっとりバラード系が少ないので何度も繰り返し聴ける気がします。※ここらへんがミスチル・ファンじゃないロック好きの素直な意見かも?

 

CDが売れない時代、握手券や投票権をつけなくてもCDが売れる数少ないバンド、ミスチル。

今後もバンド・サウンドを前面に打ち出した作品を作ってくれるなら、ちょっと、もう一回、まじめに(?)聴いてみようかな。