呪怨 劇場版 | ぐれむりんの気ままなブログ

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こんなこと言ったら申し訳ないんだけど、呪怨~劇場版~の面白さの前では、近年の呪怨作品が子供だましに思えてくるね……。


改めて観直しました。

呪怨~劇場版~

とにかくすごい映画です。



特に、オリジナルビデオ版1、2から続けての劇場版がおすすめです。

全ての話がつながっていて、僕的には、この3セットでひとつの呪怨が完成って気分だね。


先ず、呪怨~劇場版~は大きく分けて3つの物語が展開します。


①呪怨の家に引っ越してきた徳永家を襲う恐怖

②徳永家に介護ヘルパーでやってきた理佳とその友人を襲う恐怖

③呪怨の家の捜査を担当した刑事を襲う恐怖


オリジナルビデオ版ではジワリジワリと忍び寄ってきた恐怖が、劇場版では初っ端からガツンって襲ってきます。

そしてビデオ版からファンを唸らせる細かな設定と演出と伏線の数々!

更に時間軸のズレ、空間のズレなどが交差して、単純なお話をここまで複雑怪奇なホラー映画に仕立て上げてるのはスゴイのひと言ですね。


はい、僕は映画評論家じゃないので、あくまで個人的な感想として、温かい目で読んでください、ごめんなさい。ってことです。


実は、この呪怨を観直すのは実に数年振りです。

もう何年も観てませんでした。

2004年~2005年かその辺りにハリウッド版が出た際に観たっきりだと思います。

それ以前は何度も何度も何度も観てたんだけど……。


で、今回改めて見直して(ビデオ版も合わせ)新しい発見が色々ありました。

当時、意味が理解できなかった展開の意味に気付かされた部分もありました。


当時はさ、意味が不明でも怖くてもう無理!ってそれくらい怖い映画だったんだよ。

今回の見直しはね、不思議なくらい冷静に、それこそ伽椰子が階段を這ってくる場面を何度も巻き戻して観たりできるくらい、怖いのに冷静に観ることができたんだよ。

映像技術の進歩で、呪怨の映像がそこまで怖くなくなっちゃったのかな?

それとも僕が歳をとって図太くなっちゃったのか……いやいや、それは無いってことにしとこう。


まあ、難解な理由は、オムニバス形式の各ストーリーの時間軸をズラしてることだね。


映画をそのまま観ると…

①介護ボランティアの理佳が呪怨の家で恐怖体験

②徳永家(現呪怨の家の住人)の夫婦の恐怖体験

③徳永家の妹の恐怖体験

④元刑事で佐伯家の事件を担当してた遠山を襲う恐怖体験

⑤遠山の娘、いづみを襲う恐怖体験※これが難解になってる理由

⑥再び、介護福祉士の理佳を襲う恐怖体験


と、まあそんな感じですね。


時間軸のズレがある為、各エピソードに登場する細かな伏線を見落としがちになっちゃいます。


さて、観終ってしかも冷静に記憶が残ってるうちに

ネタバレ全開!でストーリーをご紹介していきます。


今回は時間軸のズレを修正して、正しい順番でご紹介。


先ず、最初の被害者は……徳永夫婦でしょう。

徳永勝也和美夫妻。

認知症の母親と呪怨の家に引っ越してきて、母親の症状は悪くなる一方……。

母親は夜中にゴソゴソと行動して家の中をごみ屋敷のようにしてしまいます。

※実はこれは母親ではなく俊雄君がやってるみたい。ビデオ版の荒れた室内にリンクしてるのでしょう。

ある日、奥さんがお茶を飲みつつ、居間でうたた寝していると、ガタンとテーブルの上の湯飲みが倒れちゃいます。

「もう、またお義母さんのしわざね……」っと奥さん。

でも様子がおかしい???

明らかにお義母さん以外のものと思われる手の跡(ドアにうっすらと結露的に残ってる)。

物音が聞こえる二階へ、恐る恐る向かうと……階段の上に黒猫!!!

そして黒猫を抱きかかえる白い子どもの腕!!!

「だ、誰っ!」と奥さんが向かったのは……元・剛雄の部屋。

そこで奥さんは俊雄君に襲われます。


夜になって旦那さんが帰宅。

あれ?奥さんが居ない???

二階に上がると、元・剛雄の部屋のベッドの上で奥さんが意識不明???

いや、意識はあるけど、明らかに様子が変!!!

慌てて救急車を呼ぼうとしたその時、背後を俊雄君が横切ります!

その気配に気付き……部屋の中を探すと……ベッドと壁の隙間から俊雄君(怖い)が登場!

「な…何なんだ、お前!!!」

っと、その時、奥さんが絶命。

それを見て、絶望した旦那さん……の目つきが豹変!!!

ガリガリっと爪を噛む、佐伯剛雄と同じ仕草を始めちゃいます。

※明らかに佐伯剛雄が憑依してます。映画のオープニングで剛雄の爪を噛む癖(ビデオ版には無かったはず)を出したのはこのためですね。


そこへ、妹の仁美が母親の様子を見にやってきます。

「和美さーん、居ないの?」奥さんを探しつつ二階へ上がろうとすると……階段には兄・勝也が座ってる。

明らかに佐伯剛雄に憑りつかれた様子で、妹の仁美を追い返しちゃいます。


その後、勝也と和美の遺体が元・伽椰子の部屋の天井裏で発見されます……。


徳永家を担当するヘルパーと連絡がとれなくなった介護施設のスタッフが、徳永家の様子を見てきてほしいと、ボランティアの理佳を向かわせます。

※一応、今回の主役扱いだね。

家には母親がひとり……夫婦の姿はありません(すでに二階の屋根裏で死亡してますね)。

母親のお世話と掃除をしていると、妹の仁美から留守番電話に着信アリ

理佳は掃除の途中で、ボロボロになった(伽椰子の顔が切り取られた)佐伯家のスナップ写真をみつけます。

そして、二階から物音が!!!

二階の元・剛雄の部屋の押し入れ(ガムテープで目張り!これは勝也が剛雄に憑りつかれてやったものと推測)に閉じ込められていた俊雄君(普通の時の)を救出!!!

※実はこれが俊雄君の死因らしいですね。剛雄に押入れを目張りされ、伽椰子に連れていかれたそうです……。

そのことを施設に連絡します。

その後、母親の様子がおかしくなり……部屋を不穏な空気が包み込みます。

そして、黒い影のような伽椰子が登場!!!

母親は絶命!

理佳は気を失います。


時を同じくして、母親の様子を心配して呪怨の家の留守番電話に着信を残した仁美

会社を出ようとした時、自分をつけてくる不気味な存在を感じます。

5階の女子トイレに逃げ込むと、兄から着信……でも電話の相手は不気味な「ああああ」って声。

更にトイレで伽椰子らしき人物に遭遇、カバンに着いているクマさんのキーホルダーを落としつつ、警備員室に逃げ込みます。

トイレの様子を見に行った警備員の姿を監視カメラのモニターで観てると……不気味な影が警備員をトイレに引き込んじゃいます。(警備員は後に遺体で発見)

自分のマンションに逃げ帰った仁美に兄から着信。

「今、マンションの前まできたんだけど…何号室だっけ?」

その直後に呼鈴がピンポーン!

ノゾキ穴に映ってるのは兄・勝也の姿。

ホッとしてドアを開けると……誰も居ない???

電話から「あああああ」の声!!!

仁美パニック!!!

ベッドの布団に潜り込んで、ガタガタ震えながら…気を紛らわす為に付けたテレビ画面が不気味に歪んでいきます。「ひいいいい!」

※観ているこっちも「ひいいい!」って叫んじゃうくらい連続する恐怖展開!マジに怖い!!!

※何気ない日常が恐怖に変わる瞬間だね!!!

ハッと気が付くと…トイレで無くしたクマさんのキーホルダーが手の中に???

そして…何かが布団の中に潜り込んで来た!!!

恐る恐る布団の中を覗くと……伽椰子!!!

そのまま布団の中に引きずり込まれ……行方不明。


翌日、徳永家を訪れた介護施設のスタッフが、母親の遺体と、放心状態の理佳を発見!

警察が捜査に入ります。

そして、徳永勝也の携帯に連絡を入れたところ家の中で携帯の呼び出し音がして……元・伽椰子の部屋の屋根裏から夫婦の遺体を発見。

※問題は家に入った捜査員全員が死ぬ&行方不明になったのかってことだよね。

入院した理佳を訪ねて事情聴取する刑事さん。

「男の子は見つかったんですか?」って理佳。

刑事さんは眉間にシワを寄せます。

「確か…俊雄君って言ってました」って理佳。

佐伯一家の写真を見ながら、この男の子で間違いありません。

「でもね、仁科(理佳)さん。徳永家に子どもはいません……」

「この写真の子どもは5年前に行方不明になっています」って刑事さんが言うんです。

ここでやっと、呪怨の大元の事件が5年前の出来事だって判明。

※映画公開が2003年なので、1998年の出来事ですね。

この回に登場する理佳の親友・真理子は何気に重要な役どころですね。

さて、署に戻った刑事さんは呪怨の家で死亡&行方不明になった人間の多さに驚愕します。

ついでに介護スタッフも変死しちゃいました。

若い刑事が、作業服を着た男性を尋ねます。

遠山さんね。

遠山さんは、娘のいづみちゃん(小学生)と公園で遊んでました。

そこへ刑事がやってきます。

ここは最初、説明が無いから分かり難いです。

遠山さんは犯罪者か何か???

いいえ、違います。元・刑事で、呪怨の家の事件を知っている唯一の生き残りらしいです。

「当時のことを知っている人が誰も居なくて、唯一お話を聞けるのがあなたなのです」って刑事さん。

話を聞く為に、署に同行してもらいます。

※あ……理佳と刑事さんが俊雄君の話をするのは病院じゃなくって署だったかも???

理佳と遠山さんがすれ違うんだけど、お互い何か不穏な空気を感じたみたいだね。

遠山さんは、仁美が行方不明になる切っ掛けの、5階の女子トイレの防犯カメラを見ます。

女子トイレから出てくる不気味な黒いモヤに引き寄せられ、警備員がトイレに入って行っちゃいます。

「警備員は変死体で発見されました」ってさ。

「あの家でまた人が死んだんです!」って……。

遠山さんは…とにかく協力はしたくなさそう。呪怨の家の怖さを知ってるみたいだね。

※ただし、家に入ると死ぬってのは知らないみたい。

刑事さんが席を外した後、遠山さんがひとりで防犯カメラの映像を観ていると……トイレから黒い人影が現れて、ゆっくりゆっくるこちら(カメラ)に向かって歩いてきます。

そして、ふっと居なくなったと思った次の瞬間、黒い物体(明らかに伽椰子の顔)がカメラの前にニョキって!

そして、カメラ越しに遠山さんを睨みつけます……。

遠山さんはそのまま呪怨の家に向かい、持って来た灯油を家の中にまきます。

家を燃やすつもりだな!

……すると突然、玄関の方から光が???

玄関に続く廊下のドアを開けると、二階から女の子の話し声???

※どうやら時空がズレたみたい。ビデオ版の親戚のお姉ちゃんが遭遇した現象だね。

「やっぱり、あたし帰る!!!」

階段を駆け下りてくる女子高生と目が合います。

驚いた顔の女子高生!!!

二階からは「いづみって意気地なしだよね~」って会話。

※実はこれ、ビデオ版2の最終話のお話らしいですね。

この女子高生、成長した娘さんの姿でした。

女子校生は何も言わずに玄関から出て行きます。

遠山さんは女の子の声がする二階に向かいます。

すると、伽椰子の部屋に3人の女子高生。

でも、次の瞬間…奇妙な物音と女子高生の悲鳴!!!

そして……部屋が暗くなり、伽椰子が這い出してきます!!!

階段を転げ落ちるように逃げる遠山さん。

そこへ刑事さんたち(二人)が駆けつけます。

「いやだいやだいやだ!!!」遠山さんは絶叫して玄関から逃げ出します。

残された刑事さんたちは……階段を這ってくる伽椰子に気付き、その場で腰を抜かして……。


数年後?

数か月後?

どれくらいの時間が経ったのかは分かりません。

※いづみのエピソードで観る限り、4~6年後だと思うのですが???実は映画では「いづみ」のエピソードの方が先にあります。時間軸をズラす演出ですね。

理佳と親友の真理子が久しぶりに再会します。

理佳は介護福祉士となり、真理子は小学校の教師になってます。

実は、この時間の流れが一切説明が無いため分かり難いのです……。

※徳永家の事件の時はふたりとも大学生でした。

理佳が福祉施設で働いている場面、様々な伏線がありますね。いや、恐怖演出と言うべきか?

老人が理佳の足元に向かって「いないいないばあ」を繰り返します。

明らかに、見えない子どもをあやしてる感じ。

そしてほんの一瞬!ドアのガラスに、理佳の隣を歩く俊雄君の姿が映ります。

実は、以前に観てた時は気が付きませんでした。

喫茶店で懐かしい思いで話をする二人。

ここで親友の真理子が……言います。

「実はさ、あたしが受け持つクラスに不登校の子がいてさ、親にも連絡が取れないの」

え?えええ???それって明らかに、佐伯一家の設定ですね。

その時、理佳の足に黒猫がすり寄って来ます。

「え???」

理佳がテーブルの下を見ると……俊雄君!!!(怖い時)

悲鳴を上げて腰を抜かしちゃいます。

部屋に戻った理佳は……部屋中に黒猫が集まってる悪夢を見ます。

そこへ、親友の真理子から電話!!!

「今日はごめんね」

「大丈夫なの~?」

って何気ない電話の向こうから「にゃー!」って猫の声。

「…ま、真理子?今、どこにいるの?」

「ああ、例の生徒の家……だけど、親が帰ってこなくて」

そこは、明らかに佐伯家で(ソファーなどから推測)ソファーには虐待で怪我だらけの俊雄君の姿。

小林先生と同じシチュエーションです。

理佳は慌てて呪怨の家に向かいます。

ここでちょっと「あれ?」って映像。

理佳が向かった呪怨の家には「KEEP OUT」って書かれたテープが張られてます。

刑事ドラマで事件現場に張る黄色いテープだね。

※ここが話を難解にしてる場面かも?

でもさ、呪怨の家で事件があったのは、4~6年も前の話でしょ???

いまだにテープ張ってる?

もしかして、時空がズレてます?

そう言えば、理佳が玄関を入った時に手にした懐中電灯って、遠山さんが持って来た懐中電灯と同じだったよね。

そう、以前に観た時、このシーンのせいで時系列が理解不能になってたんだよ。

遠山さんの話と同じ時間軸だと思ってたからね。

呪怨の家では、まさに今、真理子が元・伽椰子の部屋の天井裏に引きずり上げられてる真っ最中!

なんとか助けようとしたけど、間に合わず…伽椰子が登場!!!

逃げる理佳を追って階段を這い下りてきます。

で、逃げてる理佳は一瞬、鏡に映る自分の姿が伽椰子に見えました。

「え?え?え?」

ここで理佳が何かを思い出します。

恐怖なシチュエーションに陥った時は必ず「いないいないばあ」の格好になっていたってこと。

指の隙間から見た(似たようなシチュエーションも可)時にだけ、伽椰子や俊雄(真実の姿)が見える???

試しに…手で顔を覆って指の隙間から除くと……。

自分の中から伽椰子が這い出してくる!!!

フラッシュバック!!!

今まで登場した伽椰子(映画の中の伽椰子が全て)が自分の顔になってる???

伽椰子は……自分???

ハッと階段を見ると、チキチキチキっとカッターナイフの刃を出しながら剛雄が下りてくる!!!

それを上から見つめる俊雄君。

これは、伽椰子が殺害された時と同じシチュエーション。

理佳には自分の死んだ姿も見えてます……。

※実は映画ではこれがエンディングなのね。そして意味不明で謎な終わり方です。清水監督は解説してるのかな、僕は知らない。結局、理佳はどうなったのって???みんなが疑問に思ったよね???僕も思ったよ。

で、自分流の勝手な解釈ね。このエンディングは理佳が観た「いないいないばあ」の中でのフラッシュバックじゃないのかな?ゴミ袋を被せられ、血だらけで瀕死の理佳(伽椰子)。最後に血の涙が浮かんだ目を見開くんだけど……。その後の誰も居ない街は、行方不明者が多い不気味さの演出じゃない?行方不明の女子高生の横に真理子の記事も貼られてなかった???


成長して高校生になった遠山の娘・いづみ。

街の掲示板に張られた「行方不明者」の3人の女子高生の写真を見て不安げな顔……。

何かが起こってますね、これ。

学校では、先日の修学旅行の記念写真が廊下に張り出されてます。

※ってことは、いづみちゃんは高校2年生ですかね???

でも、なぜか…いづみちゃんが写った写真が一枚も無い???

親友の千鶴が担任に抗議します。

「調べてみるから、一週間くらい待っててくれ」って担任。

「俺だっていろいろ忙しいんだよ~」ってさ。

自宅のアパートに帰ったいずみは、父の写真が飾られた仏壇の前で肩を落とす母親の後姿を見ます。

※遠山さんは亡くなってました。

そしてテレビから聞こえるレポーターの声。

「以前から行方不明だった仁科理佳さん23歳の遺体が廃屋の屋根裏から発見されました。外傷などが一切ないことから警察では……」

※そう、この時点で理佳は屋根裏で死亡してるのです。映画ではいづみのエピソードは理佳が死ぬエピソードより先に登場します。今までまったく気が付かなかったです。細かすぎだよ伏線!!!でも重要なのは、理佳の遺体には外傷が無かったって台詞。明らかに映画のエンディングと異なりますね。

修学旅行の写真を受け取った千鶴と友だちが、いづみの家に向かいます。

多分、一週間後くらいなんだろうね?

呼鈴で出て来た母親のやつれた姿が不気味です。

「ああ、いづみのお友だち?」

で、いづみちゃんの部屋に行くと……いずみちゃんは部屋中の窓に新聞紙を貼って窓の隙間を塞いでカーテンして、パーカーのフードをかぶって布団に潜り込んでる…そんな状態。

顔が青白くて目の周りは黒くて……明らかに不気味!!!

そこで、行方不明になった女子高生3人とお化け屋敷(呪怨の家)に行ったことを千鶴に打ち明けます。

「3人が覗くの!!!あたしが逃げ出したから!!!」

窓を塞いでるのはそれが理由みたい。

あまりの豹変ぶりに千鶴と友だちは怖くなって、急いで帰っちゃいます。

「あの子の父親もね、死ぬ前にあんな感じだったの……」って母親。

これってもしかして、遠山さんは刑事2人に覗かれてましたって解釈になるのかな???

帰り際に、いづみちゃんに渡しそびれた修学旅行の写真を見て千鶴ちゃん驚愕!!!

いづみちゃんと、行方不明の女子高生3人の顔……目の周りが黒くなってます。

はい、心霊写真ってやつね。

千鶴ちゃん!「いやあああ!」って写真を放り出して逃げちゃいます。

※千鶴ちゃんは劇場版2にも登場しますよ。

その夜、いづみちゃんは父親の夢を見ます。

居間の仏壇の前に座ってる遠山さん。

こっちに来ちゃダメだ的なジェスチャーの遠山さん。

「お父さん…あたし、あの時、お父さんを見たの」

娘の言葉を聞いて、ガックリと肩を落とした遠山さんは仏壇の中に消えていっちゃいます。

※なんとなく、もうダメだ的な絶望感って感じに見えました。

目を覚ましたいづみちゃん……窓に張ってた新聞が破れてるのに気が付きます。

その隙間から、真っ白い顔の3人の女子高生が覗いてます!!!

当時は最高に怖かったのに、今観ると半分ギャグです!!!

部屋から逃げ出すいづみちゃん。

追ってくる白塗り3人娘。

いづみちゃんが仏壇の前で腰を抜かしていると……ニョキッと仏壇から伽椰子の手が伸びていづみちゃんの頭をガシッと掴みました。

そしてそのまま、いづみちゃんは仏壇の中に引き込まれ……無事に行方不明になっちゃいます。


はい、以上……え?これで終わり???

何も解決してないじゃないですか!!!


そう、呪怨って映画はただ家に入った人を伽椰子と俊雄が怖がらせて死亡&行方不明にしちゃうだけの映画なのです。それ以上のものはありません。まあ、関係者は危険ですが……。

それをいかにして複雑怪奇に魅せるのかってのが呪怨の面白さだって思ってるんだよ。

呪怨~終わりの始まり~を観てガッカリしたのは、そういう部分が足りなかったからかな?

それと、最近の映画特有?の分かりやすすぎる演出かな?

伽椰子と俊雄が出てきてビックリ!!!みたいな。

ほんの一瞬、初観の時には気が付かないくらいの演出が呪怨の売りって気がするけど、それだと最近の若者にはウケないのかな???


多分さ、清水崇監督が異常なんだよ。

ここまで細かな設定を組み立てて、謎解きパズルゲームのように時系列を入れ替えたストーリーに散りばめてるんだからね。

そのパズルのピースに気が付き始めると、呪怨の虜になっちゃうんだね。

呪怨をただ幽霊(伽椰子&俊雄)が沢山登場するだけのお化け屋敷映画だって思ってると、案外細かな伏線を見落としちゃう気がするよ。