2020年7月23日、今思うこと | 片岡亮太 ̄めざせ!!ファンキー グルーヴ“千里の道も一歩から~♪♪”

2020年7月23日、今思うこと

取り急ぎの情報共有です。
文化庁による「文化芸術活動の継続支援事業」に申請をお考えの視覚障害当事者の方。
事務局に問い合わせたところ、オンライン申請にあたり、事務教区の直接的支援は現状作られていません。
誰かに代行してもらう、最寄りの福祉団体等に依頼してもらうなど、ご自身で手段を考えて欲しいとのことでした。
代行にあたり金銭が発生した場合、その費用は負担してくれそうです。
独居、あるいは依頼できる人が側にいない視覚障害者の芸術家が一定数いるであろうこと、オンライン申請が視覚障害者独力ではほぼ不可能であり、メールでの受け付けなど、代替手段を検討して欲しいことは、窓口に伝えました。
今回、各種給付金や文化、芸術のサポートプロジェクトなど、いくつかのオンラインで申請する類のものにチャレンジしましたが、どれ一つ、僕一人の力では対応のできないものばかり。
何を書き、どこをチェックし、何を選択したら良いのか、直接的に理解できぬまま、誰かに代行してもらった場合、入力や操作のミス、互いの食い違いや勘違いによって申請がうまくできなかったり、最悪の場合給付等を得られなくなる可能性が大いにあります。
我が家もその危険性がかなり高く、何かを申請する度、夫婦でピリピリします。
チャンスを逃しているものもすでにいくつかあります。
平次、障害者週間や多様性の理解促進、社会福祉等のPRの広告塔のように障害当事者を取り上げるのに、
緊急事態になったら、パタンと扉を閉めてしまう。
それで良いのでしょうか。
多くの音楽家、芸術家の人たちが申請するのと同じ感覚で、障害がある表現者にも申請できるよう手段を作る。
それこそが、次回パラリンピックの開催国としてあるべき姿なのではないかと考えます。
アクセシビリティや合理的配慮は、お祭りの御神輿ではなく、
当たり前の日常の下水道、公共交通機関のように、生活必需品として認識されないと、
障害者とその家族は一瞬にして、弱い立場に追いやられます。
そういうことが起きている現実、よかったら皆さんの心にも留めておいてください。
上記のような啓発的な役割を持った立場で演奏や講演の機会をいただき、その都度真剣に発信をしてきたつもりですが、
少なくとも今の時点で、中央行政のあり方を変えられたり、声を届けられるような力は持っていなかったことが悔しい。
そして、だからこそ伝えることをやめてはならないのだと再確認しています。
表現者として、障害について語り続けることは、強すぎる色を自らにつけてしまう可能性が高く、フラットな演奏活動を妨げる危険を孕んでいます。
だから、福祉や障害に関連する舞台からは一線を引く選択をする人も多いです。
僕は障害当事者であるだけでなく、社会福祉士でもあります。
社会福祉士には、社会変革への役割も期待されています。
だから、あえて僕は障害のこと、差別のこと、不公平のこと、
和太鼓奏者として舞台にたちながら、これからも訴え続けます。
・・・、ここまで書いてようやくちょっとポジティブな思考のかけらが見つかってきた(苦笑)。
みんんなが申請し、受理されているものに、真っ直ぐたどり着けない経験をする度、心の柔らかい場所が乱暴に踏み潰されるのです。
舞台という華やかな場所に立たせていただくという幸福を得ているのなら、そのくらいの痛みは引き受けなければと思うこともあります。
でもそういう思いで黙ってしまうのは違う。
そう思い、悔しさのままにこの気持ちを綴りました。
乱文ご容赦ください。
負けない!!

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  片岡亮太(和太鼓奏者/パーカッショニスト/社会福祉士)
 「人が集い、音が響き、時が輝く」
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