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札幌市中央区は地下鉄東西線西18丁目駅そばで、
円山裏参道入り口近くにある食堂。
この「ゆりや食堂」は、ご覧の通りでとても古く、昭和21年(1946)創業である。
マルヤマという札幌では割とお洒落めな街にそっと佇むレトロな店構え。
所用があり午後2時頃到着。
運良く店前駐車場が空車。
早速入店。
初訪の人は、その外観から中はいったい???
…と暖簾をくぐるのにはある程度の勇気が必要だろう。
レトロ感満載な店内は思わず昭和から時間が止まってるかのような錯覚に陥るが、
清掃が行き届きテーブル周りやメニュー表など整頓されキッチリとしている。
店内中央には、北海道でも最近あまり見かけなくなった
大きな石油ストーブがドン。
お昼ピークから随分過ぎたこの時間でも後客がどんどん入店してくる。
壁にズラッと並んだメニュー札を確認、丼、蕎麦、オムライス、カレーライスまで、
まさに昭和の頃街角で多く見られた大衆食堂のスタイルである。
どれも良心的な価格で、目移りして悩む。。。
以前はメニュー表には無かった小メニューが随分充実している。
そんねワケでコチラをオーダー。
ラーメン¥460
小チャーハン¥230
小オムライス¥230
7.8分ほどで提供
まさに昔の食堂で食べたあの一杯。
通常ラーメンには蓮華は付かなかったが、今回猫舌の妻の挙動不審な雰囲気を察してか、
お店の方が何も言わずとも持ってきてくれた。
塩分は割と高めでスープが冷めないようにかアブラはやや多め。
旨味たっぷりで優しい清湯醤油スープである。
スープと言えば今までレンゲが無くて丼のまますすって飲んでいたが、
今回、何も言わずともレンゲを持って来てくれた。。。
低加水でゆるりとウエーブが掛かった麺もノド越く、
よくお蕎麦屋さんで出てくるラーメンに似ている。
場所も円山であるし、このご時世「ラーメン」¥460は、とてもうれしい値段。
小チャーハンもアッサリした味付けでこの醤油スープにはぴったり。
3色なるとが入ったチャーハン好きだなぁ。
紅ショウガと福神漬けも◎
妻はラーメンに小オムライスだったが、香ばしい薄焼き玉子にケチャップが掛かりコチラももとても美味しい。
こちらのお店の存在は界隈では異彩を放っており、
ノスタルジーたっぷりの佇まいで哀愁漂っている。
建物の築年数ゆえ、耐震、耐久面の問題は避けて通れないと思うが、
可能な限り営業を続けていただきたいお店である。
ラーメン 小カレー
ゆりや食堂
札幌市中央区南1条西19丁目 011-621-4911
11:00~19:00 日祝休み ※店前月極Ⓟに1台契約