札幌市中央区は地下鉄東西線西18丁目駅そばで、
円山裏参道入り口近くにある食堂。
一見では入りずらい外観。。。
暖簾をくぐるのにはちょっとした勇気が必要だろう。
時代と相反し、昭和へタイムスリップしたかのような錯覚に陥る。。。
レトロ感満載な店内の中央には、最近あまり見ない
大きな石油ストーブが、ガンガン店内に暖を送り込んでいる。
時間は午後1時半を回ったところだが先客は3名。
壁にズラッと並んだ年期物のメニュー札を確認。
ラーメンはもとより蕎麦や店屋物からオムライス、カレーライスまで、
まさに昭和の頃街角で多く見られた大衆食堂のスタイル。
ラーメン¥430
小カレー¥230
5分ほどで提供。
お~・・・ノスタルジックなそのフォルム。。。
まさに昔、食堂で食べたあの一杯。
スープが冷めないようにか表面の脂はやや多めだが、
旨味たっぷりの優しい清湯醤油スープである。
こちらのラーメンにレンゲが付かないのだが、
レンゲが無いということは昔ながらのお店ということらしい。
どうやら札幌のラーメン屋で普通にレンゲが付き始めたのは、
札幌オリンピック(1972)以降らしく、それ以前はどのラーメン屋にも、
レンゲが無かったようだ。
低加水でちょっとカタメに茹でられた麺はウエーブが強め。
カレーは玉ねぎの甘みと隠し味のソースが強めで、
こちらも懐かしい美味しさ♪
場所柄、ここ円山で、このご時世「ラーメン+小カレー¥660」は、とてもうれしい値段。
こちらはとても古く、昭和21年(1946)創業。
その貫禄ある佇まいはノスタルジーたっぷりで哀愁が漂う。
建物の築年数ゆえ、耐震、耐久面の問題は避けて通れないとは思うが、
このままで営業が可能な限り続くことを願いたい。
ゆりや食堂
札幌市中央区南1条西19丁目 011-621-4911
11:00~19:00 日祝休み ※店前月極Ⓟに1台契約