柏・我孫子・九段下でランニング初心者の快適な走りをサポートするトレーナーの涌田智昭です。
現在、「筋膜」について数回に分けて書いています。
今日はその3回目、筋膜の「粘弾性」について書いてみたいと思います。
「粘弾性」とは、文字通り「粘性」と「弾性」を併せ持つ性質のことです。
筋膜の主な構成要素:
細胞成分:線維芽(せんいが)細胞、脂肪細胞、マクロファージなど
細胞外成分:コラーゲン繊維(伸縮性なし)、エラスチン繊維(伸縮性あり)
基質:水分、ヒアルロン酸、プリテオグリカンなど(粘性を保つ)
筋膜をいい状態に保つには、コラーゲンとエラスチンの網状組織(繊維質成分)の組織が生み出す弾性(弾力性)と、組織内・組織間の水分・たんぱく質等から生み出される粘性(潤い)が、重要になります。
筋膜の主成分であるコラーゲン繊維には伸縮性がありません。
私たちの身近な素材で例えるなら、ウールセーターのような伸縮性に富んだものと言うより、ガーゼ素材のものとイメージしていただければいいと思います。
(エラスチン繊維により多少の伸縮性はあり=筋膜のたわみ現象とその解消)
また、この繊維質成分は十分な潤いを保つことにより強い弾性を保つことが出来ます。この弾性と張力が姿勢と運動の維持・コントロールと外部刺激からの保護の役割を担います。
そして線維の網目間に存在する水分をはじめとする筋膜の潤い成分が、筋膜の滑走システム(組織間の滑り)を正常に保ち、組織の弾力、神経伝達を正常に稼働させています。
潤いが足りない筋膜は、くしゃくしゃになったガーゼのようにたわんでしまい、組織間の滑りが悪くなってしまします。
お肌だけではなく、筋膜にも「潤い」を与えましょう
筋膜リリースは、筋膜にこの「粘弾性」を与え、良い状態に保ち機能的に動く体作りに必要な作業です。
しかし、その筋膜リリースも正しく行わなければ、効果が上がりません。
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今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
柏・我孫子・九段下ランニング初心者の快適な走りをサポートする
トレーナー涌田智昭