自民党の教育再生本部だかなんだかよく存じませんが、
国公立と私立大学全ての大学入試に
TOEFLを活用する方針を決めたそうです。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130321/edc13032101310000-n1.htm
ふ~ん・・・
センター試験の英語では不十分だ、ということなんでしょうね。
だったらセンター試験の英語をどうにかすれば良いんじゃないのかな。
あと、TOEFLって
Test Of English as a Foreign Language の略。
日本語だと、「外国語としての英語力の試験」で、
英語圏の高等教育、
つまり、大学入学の判断基準として使われているテストです。
ということは、全ての日本の高等教育(大学)を受けたければ、
アメリカの大学への入学宜しく英語力をテストされるわけ。
アメリカのETSってところが主催しているテストです。
このETSはTOEICなんかもやっています。
でもって、このETSでは高校留学生向けに、
SLEPと言うテストを実施していました。
おそらく日本の高校生、大学受験するレベルの学生には
このSLEPあたりがレベルとしてはあっているんじゃないのかな。
でも、このSLEPも去年から廃止されて、
TOEFL Juniorと言うテストに取って代わられています。
だから、大学受験者全てに課すなら
アメリカの大学留学を前提とした少し高レベルのTOEFLより
そのちょいと下のレベルのTOEFL Junior が良いのかも。
全部ETSのテスト。
まぁ、どうでも良いんですけど、
いずれにしても、
日本の高校生には無理ですよ、このテストは。
だって、みんなセンター向けの勉強をしているわけでしょう。
センターとこれらのテストは全く違うテストですから、
中高の学校の英語教育では全く手に負えない。
だから、塾とか予備校でこんな勉強をするのかな。
でも、それだと文科省も「片手落ち」の非難を受けるので、
中高のカリキュラムにTOEFL対策が入ることになる。
でも、TOEFL対策は今の中高の英語教師の手に余る。
ということは、企画倒れか、
はたまた「小学校の英語」宜しく、
現場に混乱を招くだけで、形骸化していく。
いずれにしても、学生諸君、現場の教師の皆様、
ご苦労様なことです。
お気の毒で仕方がありません。