先日、偶然、ある人の記事の中で「人材派遣業だけが儲かっている」という文章を目にした。
結論から言うとボロボロである。
不況によって職を探す人間が急増しているので、一見、好業種のように見えるのだろうが需給バランスが完全に崩れている為、総じて、最悪と言っても過言ではない。一般的には、コンサルタント業等、他の分野で穴埋めを試みている企業が多い。
理由を簡単に言うと、人材という名の商品の莫大な在庫が膨らむ一方で、売り先が少ない為、過剰在庫が増えるだけということになる。
そして、無駄に手間の掛かる”仕入れ作業”が更に拍車を掛ける。
昨年、ある人材派遣会社の社長とアポを取り商談ルームで待っている間に、仕切りを挟んだ隣の席のやり取りが聞こえてきた。担当者と求職者の会話である。
声や話の内容からして面接を受けているのは中年の男性と思われるが、会話の内容は経歴、希望の職種、待遇等についての一般的なものであったが、時間だけが無駄に過ぎてゆく。
結局、社長との打ち合わせを約1時間で済ませた訳だが、隣の会話はまだ続いていた。
つまり、この種の作業がが殆ど実を結ばない為、無駄なエネルギーとなってしまう。
仮に一日に10人と面接しても受け入れ先が無いと担当者の人件費が無駄になってしまって、例えば企業への営業の仕事等にもシワ寄せが出てくる。
日々この繰り返しなので、それこそ「やっちょられん」という状況に陥っているのが実態である。
ならば、「極力、簡単に済ませればいい」と思われがちだが、間口が狭い以上、付加価値の高い “宝” を発見しないことにはその企業の存在価値もない故、必然的に会話の時間が長くなってしまうという悪循環に陥る。
回転を上げる為には企業の面接と同様に担当者が早めに見切る眼力が問われるであろう。
因みに、この会社もご多分にもれず、かなり苦戦をしているようだ。
社長が別れ際に、
「今度、韓国に遊びに行きませんか?」・・
儲かる訳がない。(笑)