ベトナムレポートの最終回です。
今回は人材編です。
・ベトナムは日本への憧れがあり、一度日本で働いてみたいと言う若者が多い
・平均給与は2~3万円/月(公務員で4万円)
・中学から大学まで英語教育が必須(レベルは高くない)
・大学の第二外国語で人気は日本語とフランス語(フランス統治時代があったため)
・民間の日本語学校(塾のようなもの)がたくさんある
・ベトナムでは建築設計を学ぶ学生はそう多くない(機械設計の方が人気)
といったところです。
ベトナムの人材で日本企業が狙うのは、
「安価な人件費」だと思います。
実際、日本の製造業などの企業がハノイに工場を建設し、現地の人間を雇用して製造コストを落とすという製造加工での現地進出が最も盛んなようで、
日本で受注した設計業務を現地でこなす設計事務所も少なくはないようです。
しかし、彼らを技術者として日本につれてきた場合、ビザ取得や、渡航費、それまでの日本語教育費などを考えると日本人1人を国内で雇用するのと変らなくなってしまいます。
さらに日本に連れて来た彼らも、3~5年でベトナムへ帰ってしまうというデメリットもあります。
現地の人材を日本に連れてこようと思うなら、彼らが帰った後に、日本の設計業務をこなしてもらう+その時に発展したベトナムの仕事を受注してもらう、
といった、ベトナムに彼らが帰った後のスキームをきちんと組んでおくべきです。
とにかく、成長著しいベトナム。
これからも目が離せません。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20151124/08/funai-sekkei/f0/a8/j/t02200164_0800059813492664479.jpg?caw=800)
ハノイの民間の日本語学校。これから日本に行くことが決まっている学生もいるのだとか。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20151124/08/funai-sekkei/60/68/j/t02200165_0800060013492664480.jpg?caw=800)
ハノイのラッシュアワー、バイクの群集が地平線のように広がる・・・笑