2023年6月16日 日本初のハリーポッタースタジオツアーが開園したそうです。
大阪USJにもハリーポッターのテーマパークがありますが、大人気ですよね。
東京にオープンしたスタジオツアーも大人気は間違いないでしょう!
そこで、そういえば、
本場ロンドンの
ハリーポッタースタジオツアーに行った時に
写真をたくさん撮影していたなぁ~と
思い出して
本場ロンドンと世界で類を見ないくらいの巨大施設に仕上がっているという旧としまえんの新施設を
比較してもらえたらと思って
今回は2019年に行ったロンドンのハリーポッタースタジアムの写真をご紹介します。
まずは、出発地だったパディントン駅ここから電車に乗って
「ハリー・ポッター スタジオツアー」ロンドンの最寄駅 ワトフォード・ジャンクション駅に行くよ。
駅に着くといきなりオモテナシ感が出てきます。
駅前にはスタジオ行きシャトルバスが複数台待機していますからね。
スタジオに着くと外に居ても もうすっかりハリーポッターの世界に!
いきなりがお土産屋さん(w)。
帰りに何を買おうかな~とついつい見行っちゃいますよ。
順路に従って歩いていくよ。
ホグワーツ大広間の入り口に到着。
中に入ると撮影スタジオセットがそのままある。
上手く作りこまれていますから
迫力がありますね。
そういえば、大阪USJにも
一部こういう雰囲気の建物が作ってありますよね。
新名所の東京スタジオはどうでしょうか?
私は熱烈ファンというわけでもない為、割とあっさりと素通りしましたが、
ハリーポッターの大ファンならば
細かいもの一つ一つに感動してしまうかもしれません。
何しろ、撮影に使われた小道具や衣装、セット展示なので、
映画ファン度愛によって所要時間は大きく変わりそうです。
中にはなんだ?これ?って印象が薄いものまで。
膨大な展示の数々です。
そういえば、こんなシーンもあったかも・・・・・
と、映画のセットや衣装や小道具作りの大変さを想像したら
それぞれの完成度の高さにため息が出ちゃいましたよ。
映画愛がないと(というか予算がないと)絶対に無理ですよね。
こういうところは歯科のものづくりにも通じていますから
予算がないと良い品や治療に注力してもらえない・・・・
よい技術者も人材も高い時給を要求しますからね。。
ものづくりって出来不出来は絶対に予算に左右されるのでシビアです。
ちなみに
ハリーポッターシリーズの製作費は
『ハリー・ポッターと賢者の石』 $ 125,000,000=178億円
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』 $100,000,000 =142億円
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』 $130,000,000 =185億円
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』 $150,000,000=213億円
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』 $150,000,000 =213億円
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』 $250,000,000 =355億円
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』 $250,000,000=355億円
だそうです。上の7作だと(すでに10作は作られていますが)合計で1641億円
シリーズ累計の興行成績は
歴代3位で77億ドル。1兆円越えです。
すでに8000億円以上の儲けを得た余裕の事業だったという事になりますよね。
日本映画の製作費は最高で150億円だったそうです。(興行収入は記録的大赤字)
ちなみに日本の歯科診療医療費総額は2019年版で3兆150億円。
(医科医療費総額はその10倍超)
ハリーポッターよりは高かった。
厚生労働省の調査による「第20回医療経済実態調査医療機関等調査」によると、
歯科医院の平均売上は4879万円。
歯科クリニックの場合、1軒あたり引き受けられる患者数は1日平均およそ20人。
月平均の患者数470人・患者単価は7500円程度(自己負担金2250円くらい(3割負担で))と言われていますが、
技工代、材料代、衛生管理費、設備費、家賃、人件費などなど結構な支出が必要な為
医療スタッフの愛だけが頼りという内状になっていないことを祈りたい。
などと考えつつ・・・・
優秀な人材、魅力的なスタッフ、魅力あふれるコンテンツなどなど
歯科が映画の感動と魅力を超えるヒントって何かあるのか?など
常に歯科の事をついつい考えてしまう現役の歯科医((笑))
噛める笑える喋れる食べられる幸せと まったく実益にならない映画の世界はかなり遠いですが・・・
人は夢や幻につい支出したいんですよねぇ
一つ一つデザインが印象的に作られていた事を思い出しますよね。
ベラトリックスの歯を醜く見せる為のスナップオンスマイル((笑))やつけ爪
もともと、ルミネアーズやスーパーエナメルも
PMMAという樹脂材料でハリウッドメイクに使用されていた
ノンプレップべニアが上等なセラミック素材で永久接着に進化したものなので、
スナップオンスマイルみたいな着脱式カツラ様スマイル小物はメイクアップ小道具(変装小物)とも言えますねw
悪役には悪役用汚れた歯のメイク道具が必要ですからね。
高齢者に見えるようにスナップオンする小物もありましたよ。
誰に使ったのでしょう?
歯医者として
こういうのもちゃんと勉強していますw
まあ、ご要望がある人はいないでしょうが。。
わざと汚したり、ダメージを与えてリアリティーを出した衣装達。
ダメージジーンズは岡山の児島ジーンズが得意とする技法ですが、
こちらは靴墨などでわざと汚してリアリティーを出していたのですね~
あ!あのシーンで使ったものだ!とピンとくるものが多数ありました。
猫がネズミをくわえている衣装だったとは…‥映画で気づいた人どのくらいいたのでしょう?w
撮影セットと小道具、衣装の展示なので要所要所に
出演者を思い出させてくれるマネキンが置かれていますが、
映画のシーンで印象に残るのはやっぱり
それぞれの名優さんたちの名演技のお蔭ですね。
来場された皆さん、思い思いに満喫されています。
ここまででもうてんこ盛りの展示内容にすでにお腹いっぱいになります。
細かい思い出に浸っていると日没に間に合わなくなりそうです。。。。
ガイドを聞いてとどまらずさっさと前に進みましょう。
1場面1場面、作りがとても凝っていますし、
見ているとそのシーンの思い出をついつい思い出しちゃいますよね・・・・
こんな小道具どこのシーンで使われていたのでしょう?
記憶にある人は凄いですね!
小道具全部思い出せる人っているのでしょうか?w
セットや衣装、小道具の保管展示だけでなく、
小道具が動いたりスモークがたかれたり音楽が流れたり、
結構臨場感あふれる展示になっていて楽しめます。
もう、今日はこの辺にしておきます。
また時間があるときにご紹介しますね。
続きは、こちらだよ
ちゃんとした内容のものはコチラを参考にしてみてください。
ロンドンにありますから
すっかり1日楽しめます。
どちらも是非、行ってみてください!!
日本の技工士さん達って顎顔面のプロテアーゼを作ったり義歯を作ったり
人工の歯を作ったり本当に器用で上手い人たちがたくさんおられるのですが、
それぞれの技術者さん達により良い納得できる仕事をしてもらうためには
ちゃんとした技工代を支払う必要がありますが、
今の日本の歯科保健制度では技工士さんの生活が成り立たず(保険医療を担当すると、もちろん自費歯科技工物ならば問題ない)
技工士学校はどこも欠員です。
そのうち、日本人のお口の健康を守れる技工士さんが
十分に育たない環境になっていくのではないか?と危惧されています。
まあ、そうなったらインビザラインみたいにすべて自費技工物になって
海外の雑貨物扱いで海外から技工物が送られてくる時代になっていくのかもしれませんがね・・・
ついでに:現在の歯科の厳しい現状(特に技工士)
低く抑えられた保険点数により委託技工における技工料金は信じられないくらい低く抑えられている。過度な価格競争を国が放置しているため、低収入や異常な長時間労働を強いられている。国民の健康を守るための国家資格である歯科技工士学校を卒業して5年足らずで若い歯科技工士の7割が離職していく。なりたいと考える人はいなくなり養成学校が続々と廃校になっている。
3人に一人が週81時間以上働いており過労死ラインをはるかに上回っている。
日本の保険診療を担う【技工士の切実な声】として
●しわ寄せはいつも技工士に来る。「他はもっと安い」と言われ値下げを拒むと「他へ出すからもういい」と言われる。
●「はっきり言ってもいいですか。生活が苦しいです。本当に苦しいです」
●朝8時から夜中の12時まで働いたとしても15万円。技工は時間がかかる仕事なので、単価の安い仕事だと続かない。
●もう寝る時間も休みも無く働いているのにこれ以上、技工士に負担をかけるようなことはしないでもらいたいです。
●保険点数の中では納得のいく仕事ができないと、見切りをつけた
●労働時間は長いし、収入は少ないし、生活が厳しいです
●技工料金を安く希望する歯科医があまりに多いのは、歯科の診療報酬そのものが低いためかもしれません
●有床義歯(入れ歯)は倍の料金でも製作したくないのが現実です。
●自分の子どもには技工士をさせたくありません。
●自分の同期の技工士もほとんどが辞めてしまった
●ラボ以外に仕事に出ています。
https://hodanren.doc-net.or.jp/news/teigen/180131_sikagiko.pdf
映画の世界で歯につけたり被せたり、顔を変えたりするシリコンプロテーゼやエピテーゼを作ったりする仕事は
安定した仕事ではない為小遣い稼ぎで見た目だけのものを
作る技術者がいるのでしょうが、
歯科治療の場合は見た目だけでなく
安全でできるだけ不変でちゃんと噛めてちゃんと笑えてちゃんと食べれてちゃんと健康を増進できる技工物を
自然感あふれて作りこんでいかないといけないので
歯科技工のほうが滅茶苦茶難しいのですが、
ちゃんと十分な報酬を払えている業界になっているのか?
な~んて考えちゃう歯医者さん。
スーパーエナメルはちゃんと高い技工代を支払ってますから
決して技工士さん泣かせになっていません。
院内スタッフ泣かせの患者さんが時に来られるので結構しんどい事も多々ありますがね。。。。
映画もあれこれ大変でしょうが、
歯科のものづくりも大変です。
スタジオツアーはその大変さの共感の場でした。
よい製品よい作品を期待していくならば
働く人達に感謝しましょう!