U10用 ディフェンス解説(正対DF編) | 船橋サッカークラブ公式サイト

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世田谷区船橋にある少年サッカークラブです。船橋小学校グランドを基点に練習・試合を行っています。

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 U10は今月「フィニッシュ(決定力)」と「対人ディフェンス(球際)」をテーマにトレーニングしていますが、「対人ディフェンス(球際)」は言葉では教えきれない部分が多いので今回ブログで説明することにしました。

 

 ディフェンスの基本(正対ver)

 

正対ディフェンスの基本は

  1.  ボールの移動中に寄せる
  2.  対応できる間合いで止まる(準備)
  3.  シュートコースに入る

 の3つと、「絶対に止めるという強い気持ち」です。

 

 それぞれ解説します。

 

 1. ボールの移動中に寄せる

 

 ボールの移動中に寄せるとは、相手がルーズボールやパスを受ける前に相手に近づくことです。

 この近づくことをやらないと、相手は「パス」「ドリブル」「シュート」など自由にプレーすることができてしまうので、近づいて相手に気持ちよくプレーさせない(プレッシャーを与える)ことが重要です。

 

 良くない例

 

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(相手との距離(間合い)が遠いと、相手が自由にプレーできてしまう)

(距離(間合い)が遠いので、体をぶつけられない

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(相手との距離(間合い)が遠いと、相手が自由にプレーできてしまう)

(すべてが後手になってしまう)

 

 2.対応できる間合いで止まる(準備)

 

 対応できる間合いで止まるとは、相手に寄せた(近づいた)後に、ステップを踏んで止まって、相手のドリブルに反応する準備をすることです。これができず、寄せた勢いのまま飛び込んでしまうと相手のドリブルにすぐに反応できず、簡単にかわされてしまいます。よく大人に「軽い!」と言われる選手は大体これができていないからです。

 

 良くない例

 

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(止まり切れず、重心が前になっている)

(止まってないので相手のドリブルに反応できない)

 良い例

 

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(正しい間合いで止まり、反応する準備ができている)

(止まって反応する準備ができている)

 

 3.シュートコースに入る

 

 シュートコースに入るとは、相手とゴールの間に入り、シュートを邪魔することです。これができていないと、ディフェンスとは言いません。

 

 良くない例

 

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(シュートコースに入れていないので相手は自由にシュートができる)

(シュートコースに入らないと相手はプレッシャーを感じない)

 良い例

 

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(正面に止まり、シュートコースを防いでいる)

(常にシュートコースに入り、止まって反応する準備ができている)

 

 絶対に奪うという強い気持ち

 

 この絶対に奪うという強い気持ちがないと良いディフェンスはできません。抜かれても、最後まで体を張ってシュートコースを減らすことが大切です。最後まで諦めないディフェンスをしましょう!

 

 良い例

 

(最後は体を張って相手に自由にシュートを打たせないようにしている)

 

(足が速い相手でも、最後まで付いていき、体を張ってシュートコースを減らしている)

 

(相手のドリブルに対して最短距離で走り、体を張ってシュートコースを減らしている)

 

 特に最後の③のプレーは100点満点です。ここまでやり切って決められてしまったらしょうがないと思います。失点して悔しがるならここまでやり切ってからにしましょう。

 

 

 最後に

 

 練習の一場面を切り抜きましたが、動画以外にも良いプレーが多くありました。今回良くない例になってしまった選手も最後には出来るようになっていたので安心してください。


 また、オフェンスの練習は良いディフェンスがなければ良い練習にはなりません。練習で出来なければ試合でもできません。今後も意識高く、質の良い練習を続けていきましょう!

 

*今回は私が現役の時にディフェンダーとしてプレーする中で意識していたことを中心に書きましたが、必ずしも正解とは限らないので参考までとしてください。

 

ユウキ