猫の糖尿病 退院時の失敗 | ふぁんふぁんのしっぽ ~猫の腎臓病・糖尿病 ブログ~

猫の糖尿病 退院時の失敗

おつかれちゃんです。


いまだに悪戦苦闘中のボビさんですが、前記事の続きを書く前に退院後の失敗を少し。
糖尿病が発覚して入院をした場合、退院時の状態によっては是非参考にして頂きたい事です。



入院が必要になる状況では退院時に完全復活しているとは限りません。
そんな状況で退院した時、自宅ケアで問題になるのは下記の3つかと思います。

① 投薬

② 食事
③ 水分摂取


一番問題になるのは、の食事だと思います。
と言うか、糖尿病に限らずの難関です。

①と③は自宅で皮下輸液さえできれば何とかなりますし、錠剤も工夫次第で出来る事もあります。
でも、皮下輸液が出来ない状況だと①と③も難しくなりますよね。

今回、ボビさんが退院して帰宅してから痛感した失敗が・・・『経鼻カテーテル』です。
なぜ退院時に『経鼻カテーテル』を設置して退院しなかったのかという後悔です。

ちょっとナメてたところもあり、自分で食べるだろうと安心しきっていましたが、

帰宅してからは食べムラがあったりで、インスリンが決まりません。

嫌がらずに強制給仕させてくれるなら問題ないですが、そんな子ばかりでは御座いません。
過去に『経鼻カテーテル』の記事まで書いたのに忘れてましたー

猫の経鼻カテーテル

 

糖尿病でなければある程度強制給仕で対応してもいいかもしれないですが、
インスリンを必要とする糖尿病では安定した食事がポイントになります。

以前にも書きましたが、なぜこの『鼻カテ』に対して消極的になる獣医師がいるのか分かりません。
飼い主も見た目が悪いので罪悪感があったり、可哀想という気持ちになったりしています。

僕がブログを一時停止した時の原因の1つにもなった『経鼻カテーテル』
決して苦痛を与えるものではなく、設置や使い方を間違わなければ強制給仕よりも安全性は高いです。

「強制給仕よりも苦痛を与えてしまう」など、間違った認識の方もいますが、
飼い主の誤認識は『鼻カテ』に消極的な獣医師の影響もあるかも知れません。



ただし、設置の際はちょっと辛いです。
鼻から局所麻酔を入れますが、それでも無痛ではなく違和感があるので嫌がります。

慣れていない先生が設置した場合、気管へ誤挿入して命を落とす危険もあります。
なので、設置をするなら消極的な先生や経験値の低そうな病院ではやらないで下さいね。

もちろん、全ての面において強制給仕より優れているかと言えば、そうではありません。
愛猫の性格や病気の状態、進行具合、目的など総合的に判断して検討してみて下さい。

是非、下の2つの動画をご覧ください。
実に理論的に説明されており、やり方さえ間違わなければ治療のスタンダードになると思います。





知りたかった強制給仕の際のメカニズムを知る事で、比較される鼻カテの認識も変わるはずです。

もちろん、鼻カテを含めた強制での給仕自体が今の状況に必要なのかどうかの検討は必要です。

あともう1つ。
退院時にすっかり忘れていたのが、11月26日の超音波結果です。

糖尿病が発覚した時に腹部を超音波で見てもらいましたが、胃腸が動いていないとの事でした。
胃腸が動いていないと未消化物の嘔吐があったり、食欲の低下につながります。

なので、下痢などになったりしない程度に投薬補助は必要だと思います。

胃腸が動いていないのに食欲増進剤を与えても、嘔吐が増えるだけかもしれませんしね。

胃腸の動きに関連して、便秘になっていないかどうか。
糖尿病から自律神経障害が起こって便秘や便秘気味になることもあります。

ただ単に食事量が少ないとか、水分をとっていないとかもありますので、
そのあたりも気をつけながら、いざという時の対策は頭の片隅に入れておきたいですね。

今回これらを考えずに連れて帰ったのが大きなミスでした。
連れて帰るなら万全の体制で臨まないとダメですね~

ちょっと反省です。

それでは次回、2回目のリブレ装着での悪戦苦闘編をお楽しみにー

 

でわでわ