猫の腎不全・慢性腎臓病 【リノパワー(Renal Power】 | ふぁんふぁんのしっぽ ~猫の腎臓病・糖尿病 ブログ~

猫の腎不全・慢性腎臓病 【リノパワー(Renal Power】

お薬の選択って、めちゃめちゃ悩みます・・・結局は何を信じるか?ですけど。
腎臓病に限らずですが、日々の投薬っていかに簡単に飲ませられるかもポイントですよね。



お口にポイッ!と、簡単に出来る子なら形状とかニオイに関係なく選び放題なんですが、
全力拒否の子の場合、いかにストレスにならないように与えるか工夫が必要になります。
少なくとも1日に数回を何ヶ月も何年も続けなきゃいけませんから。
 

レオ君やふぁんふぁんはもちろん、現在糖尿治療中のオロゴンは超簡単でなんでもOKですが、

ふくちゃんはラスボス級の手強さで、相討ち覚悟で抵抗してきます。

いかに根気よく、イライラせず、最善の方法で勝つ方法を見つけるか・・・

だいたい負けますが、めげません! が、無理はしません。
病気の治療だけじゃなく、生活の質も保たないとダメですからね。

で!
 

Mewさん から頂いた“命のバトン”から、『リノパワー(Renal Power)』を試してみました。
まずは『リノパワー』がどんなモノなのかちょっとだけご紹介。



腎臓病の治療では状態に応じて、お薬以外にもサプリメントを飲ませますが、
サプリは大きく分けると「尿毒素吸着系」「リン吸着系」に分けられます。

この『リノパワー』は、「尿毒素吸着」「リン吸着」の両方の効果があります。
(詳しくは別の機会に記事にします。)

【 リノパワー (Renal Power) 】

 

 




《製造販売店》
熊本県の『UKアニマルクリニック』(旧院名:エンジェル動物病院)
日本小動物血液透析協会会長の宮崎賢治先生が開設した病院で、
犬猫の血液透析・腎臓病の専門病院。

《主な成分》
ラクチトール・クエン酸第二鉄・キトサン・還元型コエンザイムQ10
・クエン酸第二鉄 (リンの吸着作用)
・キトサン (尿毒素の吸着作用)

【クエン酸第二鉄について (主に人間でのエビデンス)】
鉄分を有効成分とし、カルシウムを含有しないので血中カルシウム値の高い場合に有効。
逆に長期服用では鉄過剰になっていないか注意してモニタリングが必要。

同じ成分の“リオナ錠”はリン吸着作用以外に鉄欠乏性貧血治療薬としても承認されており、
元々腎性貧血にも良好な効果があるため貧血改善にも期待できる。

リン吸着剤の塩酸セベラマー系(レナジェルやフォスブロック)との比較実験(人間)では、
透析患者に対する同条件での血清リン濃度の変化量に差がなく、同等の治療効果を確認。
他の資料(東京都病院薬剤師会)では炭酸ランタン系(ホスレノール)よりは効果が落ちるが、
炭酸カルシウム系(カリナール)と同等で、塩酸セベラマー系より高いとの報告もあります。

人間では胃腸の病気や肝炎などのある人は注意が必要で、副作用は下痢などがある。



《種類》
リノパワーR(レギュラー)・・・7歳未満の慢性腎臓病以外は問題ない犬猫。
リノパワーP(プレミアム)・・・7歳以上の慢性腎臓病で苦しむ犬猫。(苦しむって・・・)
それぞれ15g入りと30g入りがあり、ホームページから購入する。

《ニオイと味》
メーカーのホームページにも書いていますが、“無味無臭”です。
ちょっと舐めましたが、全く味もなく、パウダー状なのでザラつきも感じません。
フードに混ぜても舌触りは悪くならないくらいにサラサラです。



《与え方》
基本は体重5kg以上で1回1gを1日2回、5kg以下で1回0.5gを1日2回ですが、
食事量や回数が増えれば、4倍の量までは投与可能。

ふくちゃんは療法食のドライフードを15分おきくらいに少量づつしか食べませんし、
ドライフードに直接ふりかけた場合、一瞬躊躇しつつ食べますが残す事もあります。

なので、0.5gのリノパワーを混ぜた小さじ1杯程度のチュールを途中で与えます。
ウェットも食べるので0.5g弱程度のリノパワーをウェット30gに混ぜてあげてます。

昼間もちょこちょこ食べてますがリノパワーは与えてません。
朝夜、同じ与え方なので、1日の合計投与量は2.0g弱って感じです。

本来は食事毎ごとにふりかける方が良いみたいですが、
ドライフードを少しづつしか食べない子には難しいかな?

フードと同時に服用出来ない場合、20分程度のタイムラグならOKかも。
消化吸収が始まるくらいまでに服用出来ればっていいかな?って感じ。
(東邦大学医療センターの資料では、人間では飲み忘れた場合は30分以内に服用と。)
 

 

《感想》
食べさせてからまだ1週間程度ですけど、下痢や便秘などの副作用はなし。
気付かずにすんなり食べてくれるので、全くストレスにならないのが有難いです^^

肝心な効果についてはしばらく様子を見ないと分からないですが、
口コミや他の方のブログを見る限りではオススメ度が高いように感じます。

どのサプリメントにも共通する事だと思うのですが、進行性の病気の場合、
改善出来ないまでも維持出来ていれば合格とするかどうかもポイントかな?と。

もちろん、初期・中期であれば改善を目指してアレコレ試して欲張っちゃいますが、
最低限の対処で最高の効果を求めたい“現状維持”を必要とする後期・末期では、
「息をするかのような、自然でストレスのない治療」が出来ればなぁ~なんて。
なので“無味無臭”はかなりポイント高いです。



あっ、話しがそれました・・・スミマセン!

問題があるとすれば、他のお薬やサプリメントとの飲み合わせかな?
カリナールなどのカルシウム系との飲み合わせはダメなようですし、
鉄系なので、長期では血清フェリチン(鉄分)のモニタリングが必要ですね。

あと、「尿毒素吸着」「リン吸着」のどちらも効果があるという事ですが、
他のサプリとの効果の違い(差)なんかも気になります。

例えば、「ネフガード+カリナール1」との効果の差とか・・・比べるのは無理かな?
なんとなく、リノパワー以外に「尿毒素吸着剤」は必要かなぁ~?なんて思ってます。



とりあえず「レンジアレン」は一旦中止していますので、このまましばらく様子を見ます。
書き忘れとか分かった事があればこの記事に追記します。

でわでわ!