フロリダ・ウォルトディズニーワールドの4大テーマパーク巡りも、残すパークはマジックキングダムだけとなりました。
本日は、そのマジックキングダムへ行きます。
ずいぶんと昔の話になりますが、私とは旧知の間柄の先輩が『フロリダのディズニーランドに行って来た。』…と楽しそうに話をしてくれたので、『どのパークへ行ったのですか?』と聞いたところ、『フロリダのディズニーランドだよ。東京ディズニーランドと同じだったけど、そっちよりは狭い感じだった。』…と言ったのです。
ちょっと変だな?...と思ったのですが、よくよく話を聞いてみると、どうやらそれは日本の旅行代理店が販売するパックツアー旅行で、ホテルとパークの往復交通付きだけれど、肝心のパーク入園はマジックキングダムだけで、その先輩はマジックキングダムを『フロリダで唯一のディズニーランド』と認識していたらしいのです。
今でこそ、フロリダWDWの4大テーマパークというのは日本人にも広く周知されていますが、そもそもに、フロリダには『ディズニーランド』という名称のパークはありません。
したがって、『フロリダのディズニーランドに行って来た。』と言うだけでは説明が不十分で、どの程度の範囲で遊んで来たのか、なかなか理解されない事になってしまいます。
東京ディズニーランドは、ウォルトディズニーが公的に日本のオリエンタルランド株式会社によるパーク営業を認め、その施設はマジックキングダムを基本ベースとして作られているものですが、実際にマジックキングダムへ行ってみると、双方に共通点はあるものの、大きく異なる面もあるという事が分りました。
ましてや、フロリダのマジックキングダムは東京ディズニーよりも狭いなんて、そんな事は全然ありませんでしたよ。
パーク施設の内容としては、マジックキングダムの方が奥深いです。
まず何よりも、マジックキングダムには東京ディズニーでは運営されていないアトラクションが、幾つも有るのです。
お出掛けの朝です。
部屋を出たのは8時頃。
オーランドの気温は、もうすでに日本の夏の昼下がりといった感じでした。
本日の交通手段は、ヒルトン委託のシャトルバス。
行き先はマジックキングダムで、出発時刻は8時30分でした。
マジックキングダムの開園時刻は、この時期は午前の9時です。
ちなみに、4大テーマパークでは、最も早い時刻に開園して、最も早い時刻に終園するのがアニマルキングダムで、その他の三つのパークは、共に朝9時からの入場開始となり、夜は22時までの営業となっています。
このシャトル利用なら、往復料金は一人が10ドルですが、帰りのマジックキングダム出発は午後4時が最終便なので、それに乗るのではパークを夜まで楽しむ事が出来ません。
そこで、帰りの便出発が夜の10時15分となっているエプコットへ個人的に移動して、そこからシャトルバスに乗ってヒルトンへ帰って来ようという作戦なのです。
ただし、それはちゃんと計画通りに事が進んだ場合の話ですけどね...。
この時点で、私たちが経験した事実から考察すると、ヒルトンのシャトルを使えば二人で往復20ドルですが、けっこう手間と時間がかかります。
それがウーバー利用の場合なら、往復の交通費は二人で36ドルほどになりますが、ルートは単純で、時間は大幅に短縮されるのです。
こうなると、どっちが良いかは考え方や価値観の問題となりますねぇ。
ま、ね...。 何事も経験と勉強ですから。
別に博打勝負した訳でもあるまいし、無駄な努力も無駄にせず、何事も人生の肥しと考える事にいたしましょう。
本日のルートです。
ヒルトン・タスカニーからは、最も遠い道程になるようです。
前回の利用と同じで、ヒルトン・タスカニーからの乗車は私たち夫婦の二人だけ...。
しかしながら、バスは途中の三か所でホテルに立ち寄ります。
オーランドの郊外はホテルの街と言ってもよいくらいに、いろんな宿泊施設が建っています。
もちろんそれは、ディズニーの営業ではないホテルも多く、長期滞在型のレンタルアパートタイプも、アメリカ人にはかなりの人気らしいですよ。
大手のブランドでは、シェラトンとかマリオットやベストウェスタンなども、ホテル部門を複数の棟で営業していて、そのグレードも ピン~キリです。
巡回シャトルバスですからね。
ホテルを巡回すると、けっこうな乗者数にはなりますな...。
んで、最終目的地はマジックキングダムですよ。
到着時刻は、午前8時50分。
着いたよ~♪” ディズニーのマジックキングダムだ~!”
本日 桃レンジャーが着ているTシャツは、エプコットで買った、ガーディアンズ・ギャラクシー・バージョンなのでした。
胸のロゴマークと、肩出しのスリットがオシャレポイントです。
颯爽と歩く桃レンジャーの肩が、フロリダ焼けで赤くなっております。
昨日のプールサイドで、のんびりし過ぎたみたいですね...。
まずは、パーク入場前のセキュリティチェック。
金属探知検査で、パス通過しなければなりません。
この時、ちょっとした問題が発生しました。
相棒の桃レンジャーは問題無くパス通過したのですが、私が金属探知に引っかかってしまったのですよ。
・・・『おぉ~~~い!” ちょっと待っててくれ~! 再検査だってさ...。』
何という事でしょう!
この私が再検査だなんて、ナイフも銃も持ってないのに、一体全体何が引っかかったというのか?...心当たりはありません...。
んで、ショルダーバッグの中を、念入りに調べられました。
財布の中にはコインがギッシリ...。
でも、それが原因だとは思えないな...。
その他には雨合羽...か?”
そして更には、両腕を横に広げたままのボディチェック。
ま・まさか...。股間に金属って?...そりゃないだろ...?”
原因は、これでした。
サングラスのケースですよ。
プラスティックケースだとばかり思っていたのですが、これって中身は金属なのですね。
この眼鏡ケースが、金属探知機に反応していたのです。
いやはや、結局は何が何だか分からないままに調べられて、何が何だか分からないうちにゲート通過を許可されたって感じですよ、
もしかしてベルトのバックルか?とも思ったけれど、原因がハッキリしたので、とにかくトラブル回避で、めでたし・めでたし...。
ちなみに、この時に私が履いていたサンダルにご注目ください。
実は、これは疲労回復グッズなのです。
今回の旅行前に、息子夫婦からの母の日&父の日プレゼントをいただきまして、それがこのリカバリーサンダルという物でした。
何でも、履いて歩くと足の疲労を回復する効果があるという事で、値段は高いものの、単に履き心地が良いというだけではなく、医療的なリカバリーを謳い文句にしているサンダルなのですよ。
日本の自宅では室内履きとして使っていたので、オーランドに来てからもヒルトンの部屋の中だけで使っていたのですが、連日のパーク巡りによる足の筋肉痛が酷いので、今日は思い切って外履きにして使う事にしました。
結果を先に申し上げますと、その効果は絶大だったのです。
とにかく、セキュリティチェックを通過して、そこから先はパークへの入場ゲートかと思ったところが、実はそうではありません。
ここから更に、モノレールかボートのどちらかの交通手段を選択して、その行きつく先にマジックキングダムのパークが在るのです。
私たちは、モノレールに乗る事にしました。
もちろん、このモノレールも乗車は無料です。
モノレールの運行本数は多く、数分おきで次の列車が到着します。
しかしながら、乗客数も日本の通勤時間帯の電車並みに多いので、それはまさにラッシュアワーです。
此処に来て、セキュリティゲートを通過してから、まさか更に電車に乗って行くとは思わなかったよ...。
こういった環境のパークは、マジックキングダムだけです。
パークに入る前から、すでにアトラクションライドに並んで乗ったって感じですかね?”
しかしまぁ、無料のモノレールとは思えぬほど立派な施設で、プラットホームだって普通に公共ラインの電車の駅ですから...。
んで、その電車に乗って何処へ行くのか...?
隣の駅までがけっこう遠い...。
誰ですか? フロリダのディズニーは東京ディズニーよりも狭いって言った人は...?”
所々に見えるリゾート施設は、ディズニー直営のオフィシャルホテルです。
そして、このモノレール車両が通り抜けるトンネルの様な建物も、これが全てディズニー直営のオフィシャルホテルなのですよ。
つまり、電車が巨大ホテルの中を通過しているという事です。
つまりのつまり、このホテルの中に、モノレールラインの高架橋が通っているのです。
何とももはや、ビックリ仰天驚きの、開いた口が塞がらん状態ですねぇ...。
トンネルの様な巨大ホテルを通り抜けると、モノレールの車窓から、シンデレラ城が見えました。
そして、あれは間違いなく、スペースマウンテンのアトラクションドーム。
モノレール車両は、マジックキングダムのメインエントランス前を通過します。
開園は9時00分なので、すでに20分ほど経過した時刻ですが、それでも入園者が列を成していますね。
何だかこの雰囲気は、何処かで見たような気がします...。
マジックキングダムのメインエントランス前ステーションに到着しました。
このプラットホームも、何となく、あの場所に似ている気がする...。
人の流れは同一方向。
この状況ならば、例え方向音痴になったとしても、行きつく先に間違いはないでしょう。
後続の人たちも、とにかく皆が行く方向へついて行くだけ...。
プラットホームの階段を下りると、メインエントランスのゲートが見えました。
そうです! この雰囲気は、東京ディズニーの舞浜駅に電車で来て、そこからエントランスゲートへ向かう雰囲気とそっくりなのです。
いやはや、どっちがどっちの真似をしたかという論争は野暮ですが、とにかくディズニーの環境造りは面白い。
東京ディズニーは海域の埋め立て地という立地条件があったでしょうし、マジックキングダムだって周囲を湖や湿地帯に囲まれていて、かなり大規模な造成工事が行われたものと思われるます。
ひょっとして、ディズニーって日本の都道府県よりも広くてお金持ちかもね...。
そのフロリダ・ウォルトディズニーワールドですが、めでたく今年が100周年だそうでして、このタイミングで私たちが来る事になったというのも、何某かの、めでたき由縁かもしれません。
それでは、マジックキングダムの夢と冒険と魔法のファンタジーワールドに、ずず・ずぅ~い!と入場する事にいたしましょう。
もうすでに、どっぷりと初体験の冒険ワールドですが...。