ディズニー・エプコットで人気ナンバー1アトラクションであるガーディアンズギャラクシーを体験した後は、少々の目眩感覚を引きずったまま、何も考えずにふらふらと歩いていたような気がします。
エプコットのパーク内は分かり易い地形で、大型のアトラクションライドはエントランス周辺に集中しており、他のパークの様に道に迷うといった状況にはありません。
ガーディアンズギャラクシーの隣には、直ぐに目に付くような派手な景観の、またまた興味深いアトラクションが在ったのですよ。
見るからに、宇宙の惑星をイメージしたような、大掛かりなモニュメント。
青いのは地球で、朱色の球体は火星で、大きな赤い球は太陽を意味しているのではないかと想像がつきます。
このアトラクションライドの名前は、ミッション・スペース。
どうやらそれは、宇宙旅行の疑似体験型アトラクションだと思われました。
このアトラクションは、予約限定ではありません。
スタンバイエントランスの待ち時間表示は、たったの15分。
それなら、此処に来たついでに乗っちゃえ!・・・という事で、入場する事にしたのです。
しかしながら、パークマップのガイダンスを読むと、レベルが二種類設定されていて、オレンジチームは『吐き気や頭痛、めまい、見当識障害が発生する可能性がある。』...と書かれています。
かなりヤバそうですねぇ。
もう一方のグリーンチームなら、『乗り物酔いを起こす可能性は高く無い。』...といった微妙な表現。
え?” またまたゲロ吐きそうなライドなのか?...と思いつつも、此処まで来たからには引き返すのも面倒だし、とりあえずは初級レベルのグリーンチームに入る事にしました。
このアトラクションも、かなりリアルな表現で、それこそNASAの宇宙ロケット発射台を思わせるような構造仕掛けがふんだんに見られます。
そしてまた、まるで宇宙パイロットを募集しているかのような広告パネル...。
それでは私も、アストロノーツになってみましょう!
いやぁ...、なんだかドキドキするなぁ...。
スタンバイラインの通路は、まるで宇宙科学博物館でした。
そして、さほどの待ち時間も無く、宇宙ロケットの搭乗口に辿り着いたのです。
ここでもまた、チーム分けされます。
私たちのチームが、スペースポッドに入りました。
まずは、搭乗前のガイダンス。
どうやら、あの宇宙船に乗って宇宙を目指すみたいですねぇ。
ガーディアンズギャラクシーでも何とか大丈夫だったんだから、このくらいなら平気だろう。・・・と、高をくくったオヤジとレディ。
スペースシップの搭乗口に向かいます。
チームで入った搭乗口で、更に一人一人の立ち位置が指示されて、本格的なロケット搭乗スタイル。
ロケットのハッチが開いて、それぞれが操縦席に乗り込みます。
お~い! 待ってくれ~!
俺を置いて行かないでくれよ~!
まだ乗ってないんだから、ハッチを閉めるんじゃないぞ~~~!
ギョエ”!” 操縦席がリアル過ぎる...。
しかも、操縦桿の前に、ゲロ袋...。
宇宙でゲロ吐いたら、どうなるんだ???”
んぎゃ!” 身体がベルト固定されたぞ!”
締め付けられる~!”
ゲロ吐きそ...。
ズ・ズ・ズ・ズ”・ズ”・ズドーン!!!”
ん・ぎゃぁぁぁ~~~!!”
ロケット発射だぁぁぁ~~~!!!”
凄いG重圧なのに、何故か微笑んでる桃レンジャー。
あんたは偉い!!!
おっと! 早くも桃レンジャーが操縦桿を掴んで操作しているぞ!”
俺は、操縦どころじゃないんだよぉ~~~!”
この重圧を、どうしてくれるんだ~?”
こうなったら、緊急脱出ボタンを押して逃げよう!”
ん・スイッチに指が届かん!”
ヤバい! 腕も短かったか!!!
キュ~~~ン!”
私たちを乗せたロケットは、地球の大気圏を飛び出して、無重力宇宙へと入って行ったのでありました。
そして、地球周回軌道に移ります。
おぉ”! これが無重力の世界か...。
ゲロ吐きそうなのは、どうなったんだ?
まさか、尻から出て来るんじゃあるまいな...。
それも或る意味、ヤバい...。
それから、再びロケットは地球の重力圏へ再突入。
またまたG重力に耐えねばならぬ時間です。
行きも怖いが帰りもエグイ...。
地球に帰り着いた時には、もはやヘトヘトのクタクタでありました。
ひぇ~~~。 これはヤバいわ...。
酔っちゃった...。
飛行機酔いよりもヤバい...。
具合が悪いわ...。
スペースミッションの出口も、ギフトショップへ続いております。
こんな所でゲロ吐いたら大変ですよ。
出口はトイレにしてほしいねぇ...。
しばし休憩タイムの二人です。
しかしながら、よせばいいのに物好きオヤジは、ここまで来たからにはハイレベルのオレンジチームに入ってみよう!...と、いきなり威勢の良い事を言う始末。
桃レンジャーは、これに乗るのは二度と嫌だと、拒否権を行使します。
桃レンジャーからの、しばらく休憩していたいとの申し出で、私は単独でオレンジチームへ乗り込んだのでした。
いざ! ハイレベルの宇宙旅行へ!!!
一人で乗るからには、自撮りです!
私は、単独一人のグループ7。
グループ6には、ファミリーと思しき宇宙パイロットが並んでおりました。
そして、操縦席に乗り込んだならば、操縦桿をしっかり握ります!
ズ・ズ・ズ・ズ”・ズ”・ズドーン!!!”
・・・と空高く飛び立った宇宙ロケット!
此処から先は、超ヤバいの二乗の十乗!”
具合が悪いとか、ゲロ吐きそうとか、地球の重力でもやっと歩いているようなこの頃なのに、このヘビーなG重力に耐えるなんて、分かっていながらやっちゃうオヤジ...。
・・・あ”...。
はっきり言います。
やらなきゃ良かった...。