世界三大夜景の一つに数えられるマンハッタンのナイトビューは、香港と並んで100万ドルの価値と讃えられる。
今の時代だと、100万ドルというのは大した金額でもないみたいだが、とにかくその美しい景観は一見の価値はあると思う。
私たちには、4年前に初めて眺めた時の感動も心に残っており、今回もマンハッタンの夜景ツアーを楽しみにしていた。
ハワイのサンセットにも言える事だが、同じ場所に再訪したとて、その景観が同じになるとは限らない。
特に今回は、朝から散発的な小雨のお天気で、夜景鑑賞には適さない日だとも思えたのだ。
しかしながら、小雨は小雨で情緒もある。夕方頃からは、小雨が霧に変わってきたのである。
夜霧よ、今夜はどうなるのかねぇ・・・???
現地オプション観光の、マンハッタン夜景ツアーです。
ピックアップは、滞在場所のニューヨークヒルトン・ミッドタウンホテルの1階ロビーでした。
夜の7時45分。ワゴン車に乗って出発です。参加者は、私たち夫婦を含めて日本人ばかりの三家族。
ニューヨークは、まだまだ陽の明るい時刻ですが、小雨がパラつくお天気でした。
ミッドタウンは交通渋滞。でも、この日本人ドライバーは、現地の交通状況に慣れた様子で、状況を判断しながら巧みにルートを選んでいます。
急に割り込みされても腹を立てず、そしてまた、ドライバー本人の割り込みテクニックもなかなかのものでしたよ。
マンハッタンから、ハドソン川の下を通る地下トンネルに入ります。
ハドソン川を越えた西側は、ニュージャージィー州なのですよ。
どうやら雨も上がってきたみたいですねぇ。このまま止んでくれたらいいけどなぁ・・・。
ほぇっ!” ものの見事に美しい街明かり。
私たちは、ここで車を降りて歩きます。
ここは、ニュージャージィー州にあるハミルトンパークです。
ハミルトンさんの胸像がありますね。彼の物語は、ブロードウェイのミュージカルにもなっているのですよ。
そんな事より、このナイトビューですよ。
ハドソン川を挟んだ対岸から眺めるマンハッタン島。
いわゆる『ニューヨークの夜景』とは、ニュージャージーから眺めるマンハッタンシティ姿が美しいのですねぇ。
世界各地の夜景の名所では、高い場所から眺める景観が美しいとされますが、ここハミルトンパークから眺めるマンハッタンの夜景に関しては、横からの景観に奥行きが感じられ、まるで3D画像のような立体感が素晴らしいと言われています。
特にまた、今夜は夜霧に包まれたマンハッタンが輝いているのですよ。
今、立っている場所がハミルトンパークです。
どうですか! 素晴らしい景観でしょう!”
エンパイアステートビルの最上部が、霧の中に隠れていますね。
実は、今回の夜景鑑賞コースでは、最後にあのビルの屋上に上がる予定なのですよ。大丈夫かなぁ・・・。
遠くに霞む、マンハッタンの夜景。
霧の中に浮かぶ、マンハッタンの摩天楼。
ビルの高層階部分は、霧に包まれているのでした。
それでは、ビューポイントを変えて移動します。
マンハッタン島に戻るのですよ。
マンハッタンからは、ハドソン川とは反対側のイーストリバーに架かる吊り橋を渡ってニューヨークの東側、ブルックリン地区へ入ります。
たどり着いた所は、通称ダンボと呼ばれる地域でした。
はい! ダンボと言えばブリッジですねぇ。ゾウさんの事ではありませんよ。
こちらは、マンハッタンブリッジです。
そしてこちらがブルックリンブリッジ。
どうですか! 向こう側がマンハッタンなのですよ。
とりあえずは、カメラをベンチに置いて、オートシャッターの2ショット。
ブルックリンブリッジの下に輝いているのは、有名なカルーセルです。
そっちの方へ行ってみますよ。
はい! これがブルックリンのカルーセル。
いろんな映画に登場しますね。この場所のシーンなら、ラブロマンスストーリーが多いだろうなぁ。
丁度良いタイミングで、橋の下を観光遊覧船が通過します。
あらら・らら・・・。カメラマンが優秀だから、桃レンジャーばっかりビューティフルなフォトグラフになって、ズルイよなぁ。。。
・・・という訳で、無理矢理なんとしてでも2ショットで撮影しましょう!
どうでしょう? オートシシャッターでも何とかなってますかね?
何ともステキな夜でした。
曇り空の夜にも映えて、マンハッタンブリッジが綺麗ですねぇ。
はてさて、夜も更けてまいりましたが、夜景観賞コースのラストポイントに向かいますぞ!
そこは、マンハッタンの中心部。
夜霧に霞むは、エンパイアステートビルであります。
エンパイアステートビルの足下から、真上に見上げる屋上展望所は雲の中。
はてさて、このような状況で、果たして夜景は見られるのでありましょうや?
とにかく此処まで来たからには、ビルの中に入ってみましょう。
エンパイアステートのメインロビーです。
これからエレベーターホールへ向かいます。
日中なら混雑している場所ですが、この時は小雨模様のお天気のせいもあってか、かなり人が少ない状況でした。
エレベーターホールの順列エリアにも、人の行列は無いですねぇ。
こりゃ、待ち時間も無しで上に上がれるぞ! 超ラッキー!”
ただし、上に上がる前に、危険物所持のチェックを受けなければなりません。
チェックポイントをパスしたなら、後の順路はスカスカ・ガラガラの駆け足だぁぁぁ~~~!”
エレベーター前まで来ましたよ。本当に待ち時間無しなんだよね。
はてさて、これがラッキーと言えますかどうか・・・?
エンパイアステートビルの足下に足を置いて、これから天辺の屋上まで上がる!の構図です。
はい! まずは地上80階フロアに到着です。
エレベーターを出るなり、そこはギフトショップのコーナーでした。
つまり、まだこの位置は屋上ではありません。
エレベーターの乗り換えフロアなのですよ。
でも、やっぱりここで立ち止まっちゃうのよね~。
桃レンジャーが見つけたTシャツなんかは、超ハデハデのニューヨークバージョン。そういうのも、良いと思うよ。
ビルの置物も、奈良の大仏様並みに揃ってるぞ~!”
エンパイアステートビルと言えば、相性バッチリなのはキングコングですな! 何故に相性が良いのかというのは、私の世代ならば説明不要でしょう。キングコングの故郷が、その高くそびえるビルの風景に似ていたから、ニューヨークに連れてこられて古里を思い出してしまったんですよ。人間に敵意があって暴れたんじゃないのに殺されちゃって・・・。泣ける話だよねぇ。
やっぱ、この置物は買いですな!
ま、ね。買い物は帰りでもよかったんだけれど、どうせ急いで屋上に上がったって、霧の中だって事は分かりきってたから、少しでも時間を稼げたら、霧がだんだん晴れてくれるんじゃないかと思ったりして、ゆっくり時間つぶしをしてみたんです。
それでは、そろそろ屋上に上がってみましょうかね。可愛いエレベーターガールが、手を振って待ってますよ。
ビルの80階からは、個別の専用エレベーターで86階へ上がります。
そこがエンパイアステートの屋上なのですよ。
キャッホ~!” 屋上に出たよ~! オープンエアの空間には開放感があります。おまけに、夜の11時を過ぎている時刻だというのに、何となく薄明かりに包まれているではありませんか。
これは、周囲を雲に囲まれているからだと思われました。
ビルの屋上から、さらに上方向に突き出ているのは電波塔です。
この電波塔は、ニューヨーク州全域のTVやラジオ放送の発信局の役目を担っており、過去には、あの忌まわしき 9.11同時多発テロに際しての現場情報を、リアルに各国へ伝えたという重要任務を果たしているのです。
遠くから眺めると、細いアンテナにしか見えませんが、実物はこんなに巨大なのですねぇ。
電波塔の照明が雲の中で反射して、不思議な美しさを放っています。
こういう景観は、なかなか見られないかもしれません。
マンハッタンの街が、霧に包まれているよ~。
でも本当は、私たちが霧の中にいるのです。。。
鉄格子のフェンスの隙間から下を覗き込んでみると、ビルにぶつかった風が上昇気流となって、水蒸気を含んだままに舞い上がってくるのが見えました。まるで、ナイアガラの滝を逆さまに見上げているような光景です。
これもまた、不思議で興味深い絶景ですよ~!
上から眺めた、マンハッタンのナイトビュー。
正面に見える、クライスラービルの屋上塔が輝いています。
霧を通して眺める夜景。とても幻想的で、とても美しい景観でした。
街も川も、光り輝いていますね。
マンハッタンの街が、小雨に煙っています。でもこの屋上には、雨は降っていないのです。
私たちは、天空人になったような気分でした。
桃レンジャーが、感動のあまり、むせび泣いているのでしょうか・・・。
美しい夜景を見つめながら、いつまでも立ちすくんでいます。
むせび泣く 恋よ~ 包む夜霧よ~ 知っているのか~…(ちょっと違うか?)
周囲に人は少ないし、まるで貸し切り状態の展望屋上なのですよ。
はい! それではご紹介しましょう。
この日ばかりの、ニューヨーク天空カップルですぞ!
いやはや、思わず予想以上に美しい夜景だったねぇ。
最初は、夜景ツアーには不向きなお天気だと思ったけれど、こういったタイミングも素晴らしい経験でした。予定を変更しないで良かったなぁ。
晴れ男であるはずの私メも、今夜ばかりは夜霧に感謝です。
夜霧よ今夜はありがとう。ワンダフルナイトビューだったよ。。。
地上に降りて来ました。本来ならば、ピックアップワゴン車に乗ってホテルまで帰る事になるのですが、私たちは此処で自由解散とさせてもらいました。つまり、夜のマンハッタンを歩いてみようと思ったのです。
ちょっと、小雨そぼ降るマンハッタン。桃レンジャーは準備万端で、持ち歩いていた折りたたみ傘を差しています。
夜に眺めるセントパトリック教会も、荘厳で幻想的な景観ですね。
こういった風景を眺めながら、ゆっくりと歩いてホテルへ帰りたかったのですよ。
このナイトライトに照らされた高層ビルは、ロックフェラーセンターです。
通称『ザ・ロック』と呼ばれている、マンハッタンの名所ですね。
4年前に、私たちはこのビルの展望フロアにも上がりました。
雨のマンハッタンをブラ散歩気分で歩きます。
さっきまで居たエンパイアステートの屋上は、雨では無くて霧だったという状態が、とても不思議な世界だったように感じられます。
ヒルトンホテルの前まで来ました。
後は、部屋へ入ってシャワーを浴びて、ワインでも飲みましょうかね。
・・・ん? ワインより試着だってか?” やっぱり???
だからさ、あんたは何着ても似合うって言ったでしょ!
ニューヨークのTシャツを、ハワイで着るってのもいいかもね。