12月のハワイ⑤ハワイ島ボルケーノ | ふみプレイス

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Welcome aboard. This place is new my life.

ワイキキスティのハワイ旅行の三日目で、ハワイ島へ渡る『日帰り弾丸ツアー』に参加した。
すでにご存知の方も多いと思うが、アメリカ合衆国領であるハワイ州は、太平洋に浮かぶ諸島の集合体である。
世界中からの観光客が最も多いオアフ島は、その滞在環境がいろんな意味で恵まれているのだが、その他の島にも高級ホテルが立ち並ぶリゾート地域が存在するし、オプションで観光する場合にも興味深い場所が多い。
私たちはこれまでに、マウイ島へ渡った経験もあるのだが、今回ハワイ島へ行ってみようと思ったのは、キラウエア火山の活発化がニュースで報道されたからであった。
もちろん、危険を冒すつもりはないので、ハワイ島観光局の情報を正確に入手しながら、一般観光ルートに問題は無いという確認の基に決断したツアーである。
それはまさに `ハワイ島は生きている’ と感じた一時であった。
 
 
 
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ハワイ諸島には、無人島であるサンゴ礁を除いて、六つのアイランドが存在する。
地図の西側から順に、カウアイ島オアフ島モロカイ島ラナイ島マウイ島ハワイ島の6アイランドである。
平面地図の面積比は実際の大きさとは異なるのだが、おおよその感覚で見ても、一番大きいのがハワイ島である事が分かるだろう。
ハワイ島には二つの国際空港の他に、もう一つの民間空港も存在するのである。
私たちが今回のツアーで訪れたのはハワイ島であるが、過去にはマウイ島への観光ツアーも経験している。
 
 
 
 
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いやはや、一目見て時代が分かる写真であろう?
ずいぶん昔の話になるが、ホノルル空港を出発して、マウイ島へ渡るアロハエアラインへの搭乗風景である。
旅客機へ乗り込むタラップが、いかにも観光旅行風でノスタルジック。
しかしこういう旅行が、ゴージャスだったのだ。
 
 
 
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写真の女性は、私の娘ではない。(笑)
マウイ島では、かつてのサトウキビ列車が観光トレインとして営業運行されていた。
 
 
 
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この時代のシュガーコーン・トレインは観光運行ではあるものの、そのエンジンは蒸気機関のままである。
白い水蒸気を噴き出しながら走る『汽車ぽっぽ』の快音は、私の少年時代の懐かしい記憶を呼び戻してくれたものだった。
 
 
 
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自然の観光名所として名高い、イアオ渓谷ニードルである。
この場所はまさにジャングルで、数々のハリウッド映画でも使われている風景だ。
 
 
 
 
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マウイ島観光の最大の目玉が、ハワイでは古くから『神の山』として崇められている ハレアカラ山への登頂であった。
標高3000mを超す山頂に登るときには防寒の準備も必用だと、事前に言われていながらに軽装で行ったのは、けっして桃レンジャーとくっつこうと、作戦をたてた訳ではない。
単なる、若さ故の至れりであった…。
 
 
 
 
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ここが小さなアイランドか?
不思議なくらいに広大で、まるで地球以外の別惑星に来たかのような風景が広がっている。 もはや、その景観には感動であった。
しかしながら、寒かった…。(ブルブル”)
 
 
 
 
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はてさて、今回のハワイ島である。
オアフ島から見ると、マウイ島よりさらに東の ビッグアイランドなのである。
(これは非売品。ロングボード・ビアの、ペーパーコスターなのですよ~
 
 
 
 
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今回のツアーコースを、簡単にご説明しよう。
黒丸地点はコナ空港で、その周辺には高級ホテルが立ち並ぶ、ハワイ島のリゾート地区である。
私たちが今回のツアーで利用したのは、青丸地点のヒロ空港
黒いラインが車で走ったコースで、ビッグアイランド・キャンディ工場はヒロ・タウン郊外にあり、そこから1時間ほど車で走ってハワイ・ボルケーノ国立公園に入る。最初に訪れたのが、前回に紹介したピンク丸地点のアプア岬の海岸であった。
2014年のキラウエア火山活発化で流れ出した溶岩流は、その上(北側)に赤色で示したラインの場所で、山頂からの噴火ではなく、火山東部の山腹から噴出したものである。その溶岩流は、麓のパホア町の民家を襲うまでに流出し、センセーショナルなニュースとして世界中に報道されたのだ。
この地図で見ると、私たちが降り立ったピンク丸地点の海岸から近い場所が噴火しているように見えるが、ハワイ島は広大であるから、その溶岩流が見えるという場所ではない。そんな危険な場所ならば、観光で行ける訳がないのは当然のことである。
はてさて、その後の行程であるが、ピンク丸の海岸からルートを戻って、途中の青ラインを徒歩で進む『溶岩ウォーキング』に入る。
そして再びシャトルに乗り、黄色丸地点の『キラウエア・ボルケーノ公園』へ向かうのである。
そこが有名な、キラウエアの噴火口なのである。
ハワイ島中心部に高くそびえるのは、4000m級のマウナ・ロア山
そしてその北側には『すばる天文台』で有名な、さらに標高の高いマウナ・ケア山が存在している。
そこまでへの観光なら、日帰りでは無理も多いから、今後のお楽しみとして残しておくことにしよう。
 
 
 
 
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ところで、前回話題となったビッグアイランド・キャンディズお土産スィーツの事である。
帰国して、写真を撮っておいたのだ。
クッションの上の両側は、私が個人的に好きなヒマワリの種スナックで、庭のベンチに腰かけて食べながら、種の殻を口から飛ばすのを楽しんでいる。
その中央のマグカップは、ABCストアの新作で、レシートを貯めてゲットした景品である。
そしてクッションの前にあるのが、ビッグアイランド・キャンディズのショートブレッド二箱と、私のお薦めの、超絶品`サクサク ’の、プラパック入りマカダミアナッツ・クッキーなのである。
これが本当に美味しくて、も~! 職場に持って行ったら『アッ!』っという間に無くなっちまった!
自分用にも買ってきたから良かったものの、これはもう、どこにも出されません。
呆れる美味しさですよ。
 
それでは、話は前回の続きから…。
 
 
 
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溶岩台地の海岸で、海に流れ出たままの形で固まった溶岩の壮大な風景は、9枚目のハワイ島の地図で示す、ピンク丸マークの場所である。
 
 
 
 
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車はチェーン オブ クレーターロードを戻り、キラウエア火山の麓を走る。
海岸地帯から比べると、標高はかなり高い場所になっている。
 
 
 
 
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ロードの途中で、私たちは車から降ろされた。
ここから道路を外れて、溶岩台地を歩く『ラバ・ウォーキングツアー』に入るのだ。
車は私たちをこの場所に置き去りにして、すぐに出発して見えなくなってしまった。
 
 
 
 
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いやはや塊の溶岩が、あちらこちらで不気味な造形物となって乱立している。
どっちへ行けば良いのか? 方角も全然分からない。
こうなったら お手て繋いで、はぐれないように歩くしかない。
仲良き事は平和の証し。ここで迷子になる訳にはいかないのだ。
 
 
 
 
 
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雲の高さが目線と同じである。
陽射しが強くて、歩くと汗ばむような日中ではあったが、湿度の低い空気はひんやりとしていた。
 
 
 
 
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乾燥した溶岩台地にも、健気に咲くがあるんだねぇ。
大いなる自然と、生物の神秘な美しさを感じる風景であった。
 
 
 
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とにかく、ガイドについて行くしかない。
どこにも道は見えない。溶岩の丘陵が広がっているだけなのである。
 
 
 
 
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おぉ! 遠くの山がキラウエアか?
噴煙などは見えないから、溶岩が流れて来る心配もなさそうだが…。
本当に、こっちの方角でいいのかい???
 
 
 
 
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月の砂漠を遥々と…
月面には行った事がないけれど、もしかしてこんな雰囲気なんじゃなかろうか?
こうなりゃ火星だって同じだろう。
足元にあるのは砂ではなくて、溶岩の粉砕粒が敷き詰められているのである。
車を降りた道路の場所は、すでにどっちだか分からなくなっていた。
 
 
 
 
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足元の地面に見えるのが、ラバ・チューブ(溶岩パイプ)である。
このチューブは脆い溶岩で出来ていて、上を歩くと穴が開いて、落とし穴に落ちるが如く転びそうになる。
青シャツのガイドが立っている先には、溶岩のクレバスが、地中深くへと落ち込んでいるのだ。
 
 
 
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恐る恐る、クレバスを覗いてみる。
その周囲には、芸術家の創作品かと思うような溶岩の塊が、奇岩となって立っていた。
何百年かの昔には、この地は灼熱の地獄大地だったのであろう。
それは昔の話だが、根本的にキラウエアは、今現在も活火山なのである。
 
 
 
 
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この場所が灼熱地獄だった頃には、生命などは存在できなかっただろう。
しかしながら今では、可憐な植物がしっかりと根付いている。
無機質な溶岩平原に、鮮やかな緑色を見せる植物
生命は地球の宝物である。
 
 
 
 
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粉砕溶岩粒の平原に、もっこりとした溶岩塊も落ちている。
一見して、動物の『●●コ』じゃないか?と、見間違うような造形だが、これがどうして、本物の『●ン●』もあったりするから驚いた。
 
 
 
 
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私の背後に穴蔵がある。もちろん自然の洞穴なのだが、何だか異様な気配を感じる。
そして、足元をご覧くだされ。私たち一行が歩いただけでは、こんなに多くの足跡は残せないだろう。そもそもに、私らが訪れる前から存在していた足跡なのである。
実はこれ、野豚の巣穴と足跡なのだそうだ。
ここには野生の野豚が住んでいて、夜になると餌を求めて動き回るらしい。
溶岩の塊も落ちていたが、確かに『ウ●●』も落ちていた。
踏んづけると、靴の裏にくっつくのは、溶岩ではないのである…。
 
 
 
 
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この落とし穴は、野豚の巣ではない。
これこそ本物の、溶岩噴出孔だったのである。
こういった噴出孔は、至る所に点在していて、誤って落ちたら大変な事になる。
ここはやはり、ガイド無しでは歩かれない。
桃レンジャーが、私よりガイドを信頼して寄り添っている姿が映っている。
私は『およよ…』の雰囲気で、脚をクロスさせるしかなかった…。
 
 
 
 
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当のガイドも責任重大である。
物見高いツアー客が、噴出孔の穴に落ちたら大変だ。
ましてや方向音痴の桃レンジャーなら、姿を見失う訳にはいかないだろう。
彼女と一緒に歩いた日には、東西南北なんてありゃしない。
GPSさえ狂うだろう。
 
 
 
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わぉ! やっとこっちに気づいたか。
離れんなよ、桃レンジャー。 夜になったら野豚に食われちまうぞ。
え? 野生の豚でルアウ料理を作るってか?
なるほど、それは美味しそうだ。野豚桃レンジャーには敵うまい。
 
 
 
 
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お~い、待ってくれ~! 置いて行かないでちょうだい!
とにかく道無き溶岩台地を歩く。
丘の向こうでは、車が待っていてくれるらしい。
 
 
 
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道路に出た。 さすがはツアーガイドだ。方向は正しかったのである。
しかし疲れた。けれど、けっこう面白かった。
 
 
 
 
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さっき見た、噴出孔が活性化すると、こうなるらしい。
これでは『熱い』なんてもんじゃないだろう。
野豚が、焼き豚になっちまう。
 
 
 
 
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はてさてお次は、溶岩トンネルだ。
溶岩ウォーキングの場所から、車で約15分。
この場所では、ちょっと異臭も感じていた。この付近に、温泉でも湧いているんじゃなかろうか?
 
 
 
 
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正式には、こちらも『ラバ・チューブ』という名称である。
しかしながらこっちの方は、鍾乳洞のようなトンネルになっているらしい。
ここもまた、溶岩ツアーの名所である。
 
 
 
 
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ガイドは、どんどん先を歩く。
深い谷底へ入って行くように、私たちは下り坂の樹海を通って行った。
 
 
 
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ガイドは、所々で固有種の植物などの説明をしてくれた。
しかしながら怪しい日本語なので、ほとんどのツアー客には意味不明だったようだ。
私も彼の難解な日本語よりも、英語で話してくれた方が聞き取り易いと思っていた。
いつの間にか私は、ガイドに英語で尋ねては、他の日本人客に日本語で説明する通訳係になっていた。
同行した日本人たちからは感謝されたが、ガイド料は貰っていない。
 
 
 
 
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溶岩トンネルに入る手前で、ガイドが私たちを写真撮影してくれた。
どうやらこれが、お礼のプレゼントらしい。
もちろん、他のツアー客にもサービスしていたけれど。
 
 
 
 
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溶岩トンネルは自然の造形だと思うのだが、その構造は、まるで観音掘りの人工トンネルの様だった。
フラッシュ撮影した画像は明るいが、実際には、かなり暗いトンネル内である。
 
 
 
 
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この雰囲気は、鍾乳洞とはかなり違う。どちらかというと、鉱山の石炭坑の様である。
大昔にこの大地を焼けた溶岩が流れて行き、その中のガスや異物によって、空洞となって固まったのが、このトンネルなのである。
 
 
 
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天井から滴り落ちる滴を避けながら、足元の水溜まりにも落ちないように歩かなければならない。
その上で写真撮影をして歩く私は、もはやプロフェッショナルの旅人なのである。
はっはっは~
 
 
 
 
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やっと出口にたどり着いた。
それほど長いトンネルでもないが、なんとなく空気が新鮮になったような気がする。
 
 
 
 
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地上に出てみれば何て事もない。いわゆるトンネルを抜け出ただけなのだ。
トンネルを抜けると、そこはハワイ島のジャングルだった…。なんちゃって。
 
 
 
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おっと、トンネルを出た私たちを迎えてくれたのは、なんとも珍しいキジ鳥ではないか。しかも、それほど人を恐れている様子もない。
ハワイ島オアフ島よりも、自然が色濃く残っているように感じる。
 
 
 
 
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日暮れ前に、食事にするらしい。
私たちは、麓のビジターセンターにやって来た。
 
 
 
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このツアーには、プレートランチの夕食が付いている事になっている。
いわゆるパックの弁当だし、たいして期待はしていなかったのだが、案の定に たいしたフードではなかった。
 
 
 
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ガイドも笑いながら準備された弁当は、チキンのから揚げにポークチョップ、フィッシュフライとサラダにご飯。
この付近にコンビニは無いし、とにかくお腹が空いたので、これでもけっこう食べられたよ。
ま、ディナークルーズでもあるまいし、ハイキングの溶岩ツアーなら、運動後の食事は美味しく食べられるって事だろうねぇ。
 
 
 
 
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何とかお腹も満たされて、いよいよ噴火口へ向かう。
キラウエア・ボルケーノ公園に行く途中、道路で検問が行われていた。
何だろ? ガイドドライバーも、予想外の出来事という感じ…。
 
 
 
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わぉ! これか! 
何と、途中の地面で、予期せぬ水蒸気の噴出が起こったようである。
偶然に通りかかった観光客が、物見やぐらに集まっているが、当局の指導により、危険だからツアーバスは近づくなという事だった。
ちょっと見たかったけどね、ここに来て個人行動は出来ませんな。
ま、八甲田山系の酸ヶ湯温泉付近では、しょっちゅう硫黄ガスが噴出してるからね。
それと似たようなものかねぇ?
ハワイは、我が郷土に通じる雰囲気もあるようだ。
 
 
 
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ここが、キラウエア火山噴火口が見える場所。
ハワイ・ボルケーノ公園の、トーマスAジャグワー博物館前である。ここは標高も高い場所で、防寒着の準備は必要不可欠である。
オアフ島からのハワイ島日帰り観光には数種類のコースがあって、この火口まで来ないツアーパターンも多い。
また、早朝出発で夕方に帰着するコースでは、日中の明りで、噴火の炎が見えるのは稀なタイミングになるらしい。
私たちが選んだコースは、出発時刻が午前10時とゆっくりだけれど、この場所に来る時刻は夕暮れ以降で、オアフ島に帰着するのも夜の10時過ぎになるという『ナイトツアー』だったのである。
つまり、夜になってから火口を訪れるのが、燃え盛るボルケーノを見るツアーとして、最良のタイミングと想定されるのだ。
はたしてこの度のボルケーノは、どのくらいの熱気で燃えているのであろうや?
ここまで来たからには、静かなキラウエアなど見たくない。少しは興奮していてほしいところなのであるが…。
 
 
 
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あれま! 燃えている!
近づいちゃいかんと言われても、ついつい覗き込みたくなる!
ボルケーノ!!!!!!
 
 
 
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だんだんと陽が落ちてきて、周囲が薄暗くなってきた。
噴火口から、はじき飛ぶ、燃えたぎる溶岩が見えるではないか!!
これだ! これぞラバ・ツアー!!
天下のハワイ島、溶岩観光弾丸ツアーの最終目的地なのである!
 
 
 
 
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どのくらいの規模なのか? 火口だけを写した写真では判断し難いであろう。
暮れかかる風景に、燃えたぎる噴火口桃レンジャー
この難しいショットを撮影するのに、どれだけ苦労した事か。
光が乏しくて、ブレ画像が多くなり、やっと見られた1枚が、この写真である。
しかしながら現地では、偉大な光景を目の当たりにして、実に感慨深い記憶となって心に留める事ができたのだ。
この感動をお伝えするには、あまりにもチープな写真となってしまった事を残念に思う。
知ってる人は懐かしんで、まだ実際に見ていない人なら、是非ともこれからの参考にしていただければ幸いである。
この続きは、またまた次回へ お楽しみ・・・。