早いもので、2023年も最後の日となりました。とはいえ全く実感はありません…って、毎年同じことを言っていますね(^_^;)

 

 今年の一番のニュースといえば、ようやくコロナが季節性インフルエンザと同じ扱いの「5類感染症」となったことでしょうか。新型コロナウィルスが「未知のウイルス」だった頃から比べるとものすごい進歩だと思います。コロナが5類感染症に引き下げられたことからマスクの着用が任意となり、これまで中止されていたイベントがコロナ前と同等の規模で再開されることになりました。自分のブログも今年は旅行記やイベント参加レポートなど「連載もの」で埋まることが多かったですね(笑)しかし、多数連載&連載長期化に伴い、ブログに書けなかったイベントもありました(^_^;)

 

 自分にとって今年(2023年)はどんな1年だったかと聞かれると…「怒り」や「過去に受けた理不尽なできごと」と向き合うことが多かった1年だったように感じます。アメンバーの皆さんやリア友さんはご存知かと思いますが、「震災絡みの酷い発言」と「病気や障害絡みの理不尽な理不尽な発言」がそのひとつです。

 

 他にも、大学時代に所属していた競技ダンス部で、部のホームページに顔写真と名前を無断で載せられてしまったこと、飲み会に関して思うことなども書きました。ダンス部での案件に関しては、当時の先輩や同期、後輩をはじめ、現役の部員が見ている可能性があることを考えると詳細を書けずにいたのですが、「言わないと伝わらない」という思いから書くことにしました。特にネットへの写真や名前の無断掲載に関しては、部員の命を危険に晒してしまう可能性が極めて高いことから、「注意喚起」の意味も込めて書きました。(ダンス部のHPに載せられた写真や名前が原因とは考えにくいですが、私自身も過去に不審者に声を掛けられ、怖い思いをしたことがあります)

 

 

 自分が過去に受けた「理不尽な発言」と向き合う機会が多かったのは、東日本大震災の被災地慰霊の旅でしょうか。一番考えさせられたのは、2023年1月末に訪れた震災遺構「石巻市立門脇小学校」にあった「耳が聞こえないということ」という展示でした。(詳しくは下記のリンクからご覧下さい)

 

 

 過去と相手は変えられないし、いつまでも根に持っていては自分自身が辛くなってしまうのも分かっていますが、だからといって「なかったこと」にしてしまうのも違うのではないか?と最近考えつつあります。

 

 「はだしのゲン」の作者である中沢啓治先生は「はだしのゲン わたしの遺書」という著書の中で、戦争や原爆被害に対して「エレジー(哀歌)ではだめなのです」と書いていました。「しょうがない」と逃げられる問題ではない、とことんこれを問題にしなくちゃいけない、という「怒り」の感情が、「はだしのゲン」をはじめとした原爆・戦争漫画を描くきっかけだったといいます。

 

 私は戦争を経験していませんが、色々な「理不尽な発言」を受け、その思いをブログに書いているうちに、中沢先生の考えに共感するようになりました。私は2015年8月に広島を訪れ、原爆ドームと平和記念資料館を見学しましたが、戦後70年以上経っても原爆の放射線障害で苦しんでいる人がいることを知り、衝撃を受けました。

 

 戦争の悲劇は起きたときだけで終わらない、という思いが東日本大震災の被災地慰霊の旅に繋がっていったのだと思います。これまでに4回、慰霊の旅をしてきましたが、ガレキが片付けられ、壊れた建物やライフラインが直されても、「被災地に人が戻ってこない」という現実を知りました。「非可住区域」の存在や人口減少、学校の統廃合などの現実を知り、震災の影響は12年以上経った今でも続いているということを知りました。また、震災から12年以上が経ち、被災した当事者同士での「伝承」という課題もあることも知りました。実際、今年7月に行った南三陸ホテル観洋の「語り部バス」のツアーでは、ガイドさんが「『風化』以上に『なかったこと』になっていく」と仰っていたのが強く印象に残りました。

 

 自身の仕事の面でも、発達障害を持つ生徒の支援にあたっているのですが、生徒の問題行動(自傷、他害、行動の切り替えに時間がかかるなど)に向き合う機会がとても多かったように思います。生徒も好きで問題行動をしているワケではないのは分かっていますが、「障害があるから仕方ない」と済ませてしまうのも違うのではないか?と思ってきました。子どもであっても、重い病気や障害があったとしても、「一人の人間」です。「一人の人間」として「してはいけないこと」や「守らなければいけないルール」を教えていく必要があると強く感じています。

 

 

 長々と書いてしまい、まとまりのない文章になってしまいましたが、「必要な『怒り』は持ち続けなければいけない」「『なかったこと』にはしない」ということの大切さを、これまでの経験を通して強く思いました。「怒り」や「憎しみ」といった感情だけで持ち続けるのではなく、「なぜいけないのか」を明確にしたうえで抱き続ける必要があるのかと思います。

 

 私が偉そうなことを言える立場でないのは分かっていますが、自分の思いはこれからも発信し続けていこうと思います。

 

 内容の重い記事も多かったですが、今年も当ブログ「『あずさ』に乗ってどこまでも☆」をお読み頂き、ありがとうございましたm(_ _)m

 2024年が皆様にとって、良き年になりますよう祈念しています。

 

 

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