尊敬する母について | 神経線維腫症2型と付き合いながら一緒に歩く

神経線維腫症2型と付き合いながら一緒に歩く

神経線維腫症2型(NF2)という難病を抱えたおじさんのブログです。

こんにちは
スーパーご無沙汰しております。色々ありまして、なかなか更新できませんでした(*_*)

昨年3月に右聴神経腫瘍の手術後、6月にガンマナイフを受けて、その後は相変わらず松葉杖生活で、以前より耳鳴りがひどくなりましたが、どうにかこうにか仕事もできて、無事に過ごしております。

昨年、一人暮らしの母の体調が悪化して、病名は舌癌という診断でした。何も食べられなくなり、一番近くに住んでいた私が母と一緒に暮らして、看病をしながら会社に通う日々を送っていました。

80歳になる母はもう十分楽しんだからと、延命治療お断りという強い意思を持っていました。今まで何回か手術を経験していて、もうあんな辛い思いはしたくないという理由からです。

他の兄弟は反対で治療を望みましたが、私も何度も手術を経験しているので、何だか母の気持ちがわかって、母の味方をしてしまいました。もちろんもっと若ければ治療して欲しいですが、もう80ですから。。。もし私が母と同じ立場だったら、同じように延命治療お断りと言うと思うので。

もちろん思いは人それぞれで、それでも治療して長生きしたいという人を否定するつもりは全くありません。ただ、個人的にそう思うだけですから。結局意思の固い母に押し切られて、兄弟も納得させられました。

それからは病院に行きたくない母の気持ちを優先して、訪問看護の緩和ケアを受けながら、自分の意思を全うして旅立ちました。。。

悲しみの中で感じたことは、治る見込みがないのに抗がん剤治療などを続け、副作用を多発させて最期をむかえるより、いかに生き、いかに幕引きしたらよいのかを真剣に考えて、それを実践した母は尊敬に値するということでした。

そんな母と短期間でも一緒に暮らせることができて本当に良かったと思います。私の父は60歳の時に直腸がんで亡くなっていますので、もう両親に永遠に会えないと思うと、たまらなく寂しいですね。。。

長々とすみません。だいぶ落ち着いたので、これからも少しずつ更新していきたいと思います。

では、また。