PERFECT DAYS(映画の感想②) | roundabout

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日々感じたり思ったりしたことを書いています。
気持ちのこと、摂食障害のこと、人とのこと、猫のこと。



絵の練習始めました(昨日)。

自分で描いて、見て、自分が癒されるカンタンな絵が描けるようになりたい。


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職場に、映画や本、音楽の話をし合うYさんという人がいて、その人と好きな俳優の話になったときに役所広司さんが好きです、と話したのは去年の夏か秋のこと。

その頃にはもうPERFECT DAYSの上映が晩秋か冬にあることは決まっていたから、そのことも話題になった。


Yさんはヴィム・ヴェンダース監督が好きで、まず観るならベルリン天使の詩が良いと思いますと話してくれたのだったけど、その会話を思い出して、PERFECT DAYSの感想を送った。 


欠勤続きの中、LINEもやらないほどメッセージのやりとりが好きでない人に、どうかなぁ…と思ったのだけど、そういう気持ちになったので送ってみたんだった。


そしたら返信を下さり、Yさんの感想と、アキ・カウリスマキ「枯れ葉」をおすすめしますとの内容が書いてあった。


そしてそこにあった感想について。


Yさんは、詩的な映画としての良さに惹かれたから、作品の中に物語性が出てきたとき、ちょっと首を傾げられたらしい。

(でも最後の車運転中の涙笑の演技で全部気持ちを持っていかれたそう)。


それを読んで、映画における詩的な表現への視線、という感性を知った。私にとってこれがすごく大きくて。


物語性への感性というか、志向性みたいなのは私の中にたぶん、たぶんあると思うのだけど、前と後ろに繋がりがあるのだかないのだかわからないような、でもひとつひとつがこちらにニュアンスとして訴えてくる(控えめなのか、強気なのかわからないやり方で)ような、そんな詩的な表現の良さみたいなのは、今まであんまり感じてこなかった気がしたから。


感性…!


それは、本当に人それぞれで、それを知ることや、自分のそれを耕すことを求めるのなら、自分に、それを成す機会を与え続けることが必要になる。日常を生き、様々なものに触れる。言葉や音や映像から、自然あるいは意識的に想像する、人の感想に、自然あるいは意識的に思いを馳せる…などなど。


何が言いたいって、繰り返しになるんですが、

詩的なものへ好感

という感性・視点を知ったことがまず大きかったこと。それも、言葉によるそれではないものもあるのだと。


それから、


感性ってさまざま

想像しきれないよ

でも少しずつなら、少しは知れるかも

うまくいけば体感もできるかも


という希望をもったこと。


それを書きたかったです。


人生っておもしろいね。