私だって、捨てたもんじゃない | ハート・カウンセラーkokkoの幸せの探し方

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8月の「ふみサロ」提出作品

私だって、捨てたもんじゃない

 

バカでのろまで泣き虫。なんでもすぐあきらめて辞めちゃう……どうせ私はダメな子だから。

小学生の頃、自分のことをそう思っていた。自信なんて持てたこともない。

小学1年の時の担任は、私のことを「知恵遅れ」と親に言ったそうだ。

勉強できなかったし、体育は一番成績が悪い。体育の出来る子がちやほやされ、

できない子はいじめられるクラスにいた時は、体操着を見ただけで吐き気がするほどだった。

 

中学1年の夏、泳力テストはF判定。まったく泳げない子チームに入れられた。

夏休みの学校の水泳教室は自由参加。当然泳げない子は参加しない。

それなのに何を思ったか、夏休み初日の水泳教室に参加してみた。

部活には入っていなかった。どうせ何部に入ってもちゃんとやれるわけがないと思っていたし、親にもそう言われていた。スイミングスクールに通っている妹たちを羨ましいと思ったこともあるが、「お姉ちゃんには習わせるだけムダ」とあしらわれた。

水泳教室に来るのは、運動の出来る子がほとんど。

まったく泳げないのに参加する子なんていない分、目立つ。でも目立ったからよかったのだ。

憧れの体育のM先生が

「やる気があって偉いな。泳ぎ方ちゃんと教えてやるから、がんばれよ!」

と私に声をかけてくれて、マンツーマンで指導を受けることができた。

嬉しくなって必死に練習した。

夏の終わりにはなんとなく泳げるようになっていた。

 

そのまま2年3年になっても夏休みの水泳教室は休むことなく通った。

3年生で学校のプールに通ってる子なんてほとんどいなかったけど。

水泳教室の最後の日、チームに分けて対抗リレーをすることになった。

3年が私しかいなかったためか、リーダーに選ばれアンカーとして泳ぐことに。

体育が苦手で自分に自信がなく、すぐにあきらめて辞めちゃう子だった私が200M泳ぎ切り、

チームの子たちの「先輩やったー!勝った勝った!!」の声を聞いた瞬間の気持ち。

こんな私でも、やり抜けた!

 

夏の学校プールで私が得たものは、泳ぐ力だけじゃなかった。

やればできると信じて努力することによって、やり抜く力を手に入れることができる。

そのことをこの身体が覚えたこと。これは、私が生きていく上での宝となっている。

 

(エッセイここまで)

 

 

会員制の文章執筆サロンに入会しています。右矢印文章執筆サロン「ふみサロ」

課題図書をもとに書くリブリオエッセイ。

8月の課題図書は『やり抜く力』。

 

 

この本、大事なことが山ほど書いてあるー!!と、付箋だらけになりました。

後日、本の感想もアップ予定。

 

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ふみサロメンバー24人で昨年「エッセイ集」商業出版しました!