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課題図書をもとに書くリブリオエッセイ。
6月の課題図書は「24色のエッセイ」
今月はバタバタしすぎていて合評会に参加できませんでした。
が、参加出来なかった時は後から動画視聴ができます。
合評会におやすみしても、提出した作品に対する講評ももらえるし。
そこがほんとにありがたい。
ということで、今回提出したエッセイは↓
【秘密の話】
蠍座は秘密主義でミステリアス。
そう書かれた星占いの言葉にときめきを感じたのは、小学生の頃。
秘密?ドキドキする。ミステリアス?なんかカッコいい。
今の私自身はわりとあけっぴろげで、なんでもオープンにすることが多い。
けど、それでも「秘密」は厳重に守る。そもそもカウンセラーという職業上の守秘義務もあるし。
だからなのかどうなのか、クライアントさんは当然として、そのほかの身内はもちろん友人知人
いろんな人から「内緒の話」を聞くことが昔から多い。
「あなたにしか言わない話だけど」「あなたぐらいにしか言えない話だけど」という話を
どれほどの数聞いて生きて来ただろう。
お墓まで持っていかなくちゃいけない話の数を数えたら大変なことになりそう。
そのおかげか、どんな物事にもその裏側の事情がある。表からは見えない部分は必ずある。
ごくわずかな人しか知らない、表面には出てこないことは結構世の中にいろいろとある。ということを、中学?高校生?くらいの頃から知ることができた。
墓場まで持っていくべき内緒の話はちゃんと秘密を守り抜くけど、そのちょっと手前の話は、
将来小説のネタにしてもいいかな?なんて高校生の頃から思ってる。
私の心の奥にしまってあるネタ帳。もう何冊目になるだろう。
『24色のエッセイ』は私のネタ帳にずいぶんと色をつけてくれた。24色どころではない。
今までなら、全国あちこち行きまくり沢山の人に会い、また自分の店や昔なじみのバーで
いろんな人と飲んでしゃべって交流していたはず。
でもここ1年半近くの間、リアルで新しい人に何人出会えた?いつもの年のなん分の一?だのに、
会って喋らなきゃ増えなかったはずのネタが、予想外なところで沢山手に入っちゃった。
いつか「秘密の話」は、小説に。
内緒の楽しみがひとつ増えたみたい。