新・指導者像を探る コーチをコーチする
2013年9月14日 日経朝刊
日体大 伊藤雅充 準教授(コーチング学)
アスリートのコーチをコーチする。
(略)
「アスリートに努力を求めている皆さん自身は、
良きコーチになる努力をしていますか?」
(略)
指導者による選手への過干渉には全く効果がない。
一例として、体罰や暴言等の「ムチ」はもちろん、
指導者が選手に報酬を与える「アメ」も悪影響を及ぼしかねないという
研究結果を紹介した。
「正確な知識があれば、体罰や暴言が指導に介在する事はあり得ない。
選手に努力を求めながら、自らはこういう知識を習得する努力をしない指導者は辞めるべきだ」
(略)
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(所感)
体罰・暴言は指導には不要。
指導者が、アスリートを育てるのではなく
アスリートが成長する為に指導者が存在する。
あくまでも、選手が主役。そこには体罰・暴力は害があるだけ。
報酬は「衛生要因」であり、「動機づけ要因」ではない。
私も、非暴力は大賛成です。
更に、納得できる理論を紹介してほしいと思います。
気温上昇への適応の道探る
2013年9月3日 日経朝刊 「温暖化対策待ったなし」
日本の温暖化への適応対策は、遅れているとの事です。
以上気象の原因は
・北半球で起きた中期的な気候の変化が主な原因だが
温暖化の影響もあるとみている。
温暖化の被害と対応
1.野良イモ
北海道十勝平野、収穫時に残った小さなイモは凍結した土の中で死ぬ。
しかし最近は春まで残って芽を出す。輪作の作物の育成を悪くしている。
北海道の太平洋側にも雪が積もるようになり、
雪が断熱材となり土中の温度が下がらなくなったのが原因。
対策としては、深さ30cmまで土を凍らせればイモは冬を越せずに死ぬのが
北海道農業研究センターの成果で分かった。
農家は冬の間トラクターで雪かきに取り組む。
2.秋サケの不漁
サケは摂氏8℃~12℃の水温を好み、産卵期だけは20℃でも川を遡上する。
北海道近海でも9月の水温が20℃を越し、サケは耐え切れずに死ぬと言う。
北海道大学の帰山雅秀特任教授が遺伝子を調べたところ
早秋に川を遡るサケは人間が放流したものが多かった。
対策として北海道は温暖化に強い野生のサケを増やすため、
住みやすい河川の『保全などの取組みを始めた。
世界の対応状況
英国は7月に「国家適応計画」を公表。今世紀末までに講じる対応策をまとめた。
ドイツや米国、韓国などでも進んでいる。
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各地域で深刻な問題は、早急に対処できれば
ビジネスチャンスになりますね。
国と自治体と研究機関が一体になり、
温暖化による影響調査と
原因究明と対策策定に投資する必要がありそうです。
ブラインドサッカー ピッチに自由を求めて
2013年7月29日 日経夕刊
日本ブラインドサッカー協会理事長 釜本美佐子氏
06年の世界選手権で見たブラジルとアルゼンチンの決勝は
普通のサッカーをしていました。
本当に目が見えないのか、というようなパスを通し、
ファイントをかける。
ブラインドサッカーの魅力はそこ、
まず、「サッカーであること」なんです。
視覚障害者のスポーツで、
攻撃側と守備側が接触する種目は、
危ないと思うからなのか、少ない。
でも、選手たちは「ピッチの中には自由がある」と言います。
普段は誰かに手伝って貰わないといけない不自由な生活です。
それがここでは思いっきり走れる。
本当に楽しいと思う。
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「ピッチの中には自由がある」
そうなんですね。環境さえ手に入れれば
障害者もやりたい事が出来る。
環境作りが大切
保険の「助言料」定着の流れの一歩
2013/7/12 日経朝刊 金融ニッポンより
保険料の内訳
30才の男性が期間10年で3000万円の死亡保険に入る場合
ライフネット生命
保険料3,483円 : 純保険料 2,669円 、 手数料 815円
大手生保
保険料約7,000円 : 純保険料 2,669円 、 手数料 4,000円超
この差は、ネット販売と対面販売の違いです。
販売手数料の違いが、価格の差です。
純保険料より手数料の方が多いのにはびっくりします。
英国では今年の1月、乗り合い代理店が保険会社から
販売手数料を受け取るのを禁止。
「助言料」を契約者が支払う仕組みに変えた。
米ニューヨーク州も2年前から顧客から求めれられた場合、
販売手数料の開示を義務付けている。
日本は開示を見送ったままだ。
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日本でも、保険の「助言料」が一般に定着すれば、
ファイナンシャルプランナーの「助言料」も一般化する。
知的サービスへの対価料金の決定方法は
専門家としての時間単価になる。
専門性を磨く事が、高い付加価値を得る道。
総務省 自己啓発の調査結果より
総務省 2012年就業構造基本調査より
職業訓練と自己啓発の調査結果
自己啓発を行っている人は6人のうち1人です。
この数字は低いと思います。
社会の変化、経済のグローバル化により、
各自が変化していかないと社会の要請についていけません。
地方行政の役割にも学習環境の提供が必要です。
学び直しや資格取得などの対応できる
専門性の高い教師を抱えていますので
学校の中だけでなく、市民にも還元して貰えるように
働きかけをしたいと思っています。