17-18 年末年始 | ふむふむのブログ

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旅と山、参加したスポーツイベントなどについてだらだらと綴ります。
2013年から区切り打ちで始めた歩き遍路に関しては必ず綴るようにしています。
備忘録として、だらだら長く書いてしまうことが多いですが、お読みいただけると嬉しいです!

例年通り、30日の仕事を終え東北へ。
31日から1月3日まで休みを頂いていましす。

31日は、現地状況を確認したいのもあり、ガイドさんのツアーに参加です。
八幡平を目指し夜な夜な運転し、ちょっと仮眠。
先シーズンお世話になったガイドさん、サポートさんと再会。
自分達以外の参加者も関東在住のパウダージャンキーの皆さん。
昨年一緒だった方々も居て再会のご挨拶。

雪はここ数年では間違いなく多い。
しかも今週は寒気が入り更に降雪したようだ。
昨日が降雪明けの好天でかなりの人が山に 入ったとのこと。
今日は風がなく穏やか。
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その中で、あまり荒れていなそうな斜面を案内していただく。
滑って登り返してを何度か。
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場所により雪質がまちまちだが、積もっているところは気持ちがいい。

無事に下山し、温泉に入り、盛岡のビジネスホテルにチェックイン。
飲み食いするところが全然見つからず、ふらふらとさまよう。
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結局、居酒屋へ。
大晦日なので仕方ない。

同行者と分かれて自分はジョギング。

盛岡市内は雪が少ないので走れます。
初詣の準備中の盛岡八幡宮を参拝。
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年明け前に眠りに落ちる。

1月1日。
年明け一発目も八幡平ハイクへ。
昨日以降は、天候はあまりよくない予報。
今日も雪が降り風が吹くと。
まぁ、八幡平はそれが通常だろうが。
視界がよければ、避難小屋、さらには茶臼まで登りたいと話していたが、雪とガスで視界はあまりよくない。
旧ゲレンデを登り、滑ります。

なかなか雪深い。
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登るにつれて雪は深くなる。
膝から腰くらいの雪をラッセルしながら登ります。

風雪が強まる。
ピークのドロップポイントはもうすぐそこ。
はやいところ登ってしまいたい。

そんな時、
前方の雪面に二本の亀裂が入る。
シューティングクラック!
それに気づくと同時に、切れた雪面が流れ出す。
「アバランチ!」
雪崩発生を後方の同行者に伝える。
膝上まで積もった雪に脚をすくわれ流される。
うつ伏せに転ぶと雪に埋まってしまうので、流れる雪面に背中を当ててを広げ、沈まないように耐えながら流される。
斜面山側を確認。
友人は流されるいないことを確認する。

雪崩は、窒息はもちろん、障害物への衝突による外傷も危険だ。
木や岩にぶつかると、そのあとの雪に押され、身体や手足がちぎれてしまうという話しは良く聞く。
右側方にある木に捕まって止まりたいと思ったが、捕まり損ねた場合の外傷、更には捕まっても後から流れてくる雪に押されると肩脱臼してしまうかもしれない。
そのまま流される。
前方に比較的大きな木がみえる。
あの木は避けるべきか?
アレにぶつかると危険かな。
しかし、体はまっすぐ(滑り台を滑っているような姿勢)を保てているので、木を足で蹴飛ばし踏ん張ればそこで止まれるかな?
しかしそのあと流れてくる雪が多ければ埋まってしまう、もしくは潰されてしまう。
後方を確認。
そこまでの雪量ではないように見える。
しかし、雪崩は面として流れているので少ないとはいえ、それなりの量、それなりのエネルギー量があるとは考えておかないといけない。

何とかあの木で止まろう。
そう判断する。
しっかりと木を蹴れる位置になるよう体や手の角度を変えて微調整する。
右手が雪に埋まっていく。
握っていたポールを離す。
何かを握ったままだと怪我をしやすい。

そして目の前に木。
真横に蹴ると流れてくる雪とぶつかるとため、気持ち上に上がるように(下に向けて)蹴る。
流された身体は止まる。
後ろから流れてくる雪の量はそこまでではない。
腰から下と右手が埋まっただけで済んだ。右手を引き抜き、足を引き抜く。
手放したポールはすぐ近くにあった。

友人に自力脱出したこと、怪我はないことを伝える。

雪崩れたということは、似たような斜面でも雪崩れる可能性があるということだ。
緩い安全な斜面まで急いで戻り、そこから滑走し下山。

雪崩れたのは斜度は30度くらいの細い木がまばらに生えたエリア。
降雪もあり、昨日一昨日は風が弱いと聞いていた(雪の結合が弱い)し、雪崩る可能性がある斜面だ。
そこを雑に(雪にストレスをかけるように)歩いてしまった。
反省すべき点が多い。

流されながらも、冷静でいられたことが救いだった。

もっと規模が大きければ、違う結果になったかもしれない。
命があり、怪我が無くて本当に良かった。

その後は安比高原に移動し、ゲレンデを滑る。
そこで、更なる想定外が。

友人と滑走中にぶつかってしまい、自分が派手に転倒。
雪面に胸部を強く打ち付けしばらく息ができない。
ようやく息ができ一安心して滑り始めると胸が痛い。
息をしても、体を捻っても痛い。
ギャップをジャンプして着地したら激痛。
肋骨が折れたようだ。

その後は、振動を与えないように安全に滑る。

痛くて夜のジョギングも出来ない。

テーピングで固定し、痛み止めを飲んで就寝。

1月2日。
足を伸ばして八甲田へ。
肋骨は痛いが、骨がズレてはいなそうなので、固定しとくくらいしかできない。
テーピング固定であと2日は我慢だ。
八甲田へ着くとロープウェイが動いていない。
山頂は風速25mとのこと。
20mでは確か動いていたと思うが、今日は更に荒れているようだ。
仕方ない、青森スプリングスキー場へ。
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1月3日。
天気回復を期待し、八幡平へ。
そこまで荒れてはいないが、まだ付近に低気圧がある。
安全を考慮しハイクアップは止める。
南下し、宮城蔵王へ行く。
午後便の雪上車を予約し、最後の滑走を楽しもう。
が、宮城蔵王も荒れており、また雪崩や雪庇崩落が確認されているとことで、滑走は厳しいと。
雪質や雪崩れる斜面の講習という形なら雪上車は出せるとのこと。
せっかくの機会なので、お願いし、雪崩が起きやすい雪質や地形、どういったストレスが雪崩となりやすいかなど、実際の地形を見ながら教えていただいた。

陽が傾くと吹雪は収まり、青空。
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不動明王を参拝し、そして帰宅。
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近年は雪がなく悩む年末年始であったが、今年は雪があった。
しかし、天候にはあまり恵まれず、かつアクシデントもあり。
それでも色んな経験が出来たことは良かった。

帰宅して腹帯巻いてジョギングしたがまだかなり痛む。
来週は駅伝、しかも短距離のスピードレース。
何もなかった本厄から、新年早々色々起きる後厄へ。

改めて、地に足つけて、初心、基本を忘れずに行きたいと思います。