1日3時間労働
山口周さんが、ツイッターで面白い投稿をしていたのをきっかけに、色々と考えてみました。ジョン・メナード・ケインズ(1883-1946)の経済学によると、“孫の世代の経済的可能性”として、「100年後には、1日3時間の仕事で社会が回るようになる。」と予測しておりました。今、その100年後なわけですが、1日3時間の労働では生活が成り立ちませんよね。デヴィット・グレーバーの著書「ブルシット・ジョブ(クソどうでもいい仕事の理論)」によると、ケインズの言う通り、1日3時間労働で済むようになっているらしい。グレーバーは、残りの5時間は「クソどうでもいい仕事」をしていると分析している。また、「人の役に立つ仕事(エッセンシャル・ワーカー)をしている人は、給料が低い。」とも。世界的にもそうだが、日本の場合は顕著に現れている。日本の国民総生産(GDP)は世界3位だが、一人当たりに換算した場合は33位である。厚生労働省の出している「平均給与(実質)」は、2018年 433.3万円で、29年前の1989年 452.1万円より低いのである。労働時間は、比較的短く世界で22位 1,713時間/年でした。(2016年)1位は、メキシコの2,255時間。3位韓国は、2,200時間。アメリカは、16位 1,783時間。 イタリアは、21位 1,730時間。給与が低いのと、短時間労働になった理由は、「非正規労働者」が増えたからと厚生労働省は記述しています。別のデータですが、京都総評によると、京都で1家4人 30代共働き夫婦、2人子供の場合、1ヶ月48万円(実質)必要だそうです。これまた別のソースですが、あるTV番組を見ていると、オーストラリアの未婚女性のアンケートで、「パートナーの年収はどれくらい求めるか?」に対し、多くの女性が「2,000万円」と答えた。その時の日本人女性レポーターが、「日本では、1,000万円が多いよ。」と答えると、「え?日本人は長時間労働をしているのに、1,000万円くらいしかもらえないの?」とコメントしていた。 同じ8時間働いても、給与は倍違うのである。勿論、物価などのこともあるが、8時間労働の報酬が日本はかなり低い。こうやって並べた情報は、どれも事実である。総合すると、日本人は結構働いているが給与は低く、生産性も低い。である。1日3時間だけ働いて、今の2倍の給与を貰えるなんて、夢の夢である。だが、世界ではそれに近い国もあり、また、日本人の一部の人は実現しているのである。今の仕事を1/3にして、売り上げを2倍にすることを真剣に考えなければならない。夢の夢なんて考えていてはいる場合ではないのである。