ここで言うカラクリとは、カラクリ人形のような本来のカラクリ構造のことです。

トヨタの製造現場には、カラクリを利用して動く箇所が幾つかあります。 工場によって、その種類などは異なりますが、どの工場でもカラクリの導入を積極的に実施しております。

カラクリとは、糸やゼンマイなどを利用して歯車やカムを動かし、電気などを利用せずに動く機械的な動きをするものを言います。
お茶を運んで戻って来る、江戸時代の「茶運び人形」は有名ですね。


どうして、トヨタの現場でカラクリを利用して動く箇所があるのか?


元々、電気やエアー圧を利用せずに動くものを積極的に現場に導入していたのですが、東北大震災を機に、その積極的導入に更に拍車がかかりました。


実際、どういうものがあるのか。

・位置エネルギーを利用したもの
  高い所から低い所に物を移動させる。

以前にも書きましたが、一番ムダを省くのが簡単なのが物流です。
物を人が運ばない。 ちょっとした距離だったら、なだらかな傾斜をつけて、滑車の上を滑らせて移動させる。 電気も人力も必要ありません。


身近にもあります。
コンビニの冷蔵庫。 缶コーヒーなどがある冷蔵庫は、手前の商品を取ると、奥の商品がガラガラと手前に滑ってくる。

このような簡単なカラクリから、複雑な機構のカラクリもあります。

空になった部品箱の交換も、ワンタッチで出来ます。

重りに糸を結び付け、滑車で滑ってきた物はレバーを押してカムを外し、方向を変えて移動する。。。。 とても見ごたえのあるカラクリです。


一昔前の話しですが、書類をカプセルに入れて、チューブの中にカプセルを入れてボタンを押すと、エアー圧でカプセルが押し出されて飛んでいく装置もありましたね。 今や、メールがあるのでそんな装置は必要ないのですが。
この装置は、エアー圧を利用しているので、カラクリとは言えませんが。

その他にも、回転寿司の注文の皿を運ぶ新幹線型の供給システム。
これもカラクリではないですが、物を運ぶことを人がやっていない例です。


「運ぶ」という行為は、カラクリにしたり自働にしたりし易いのです。


皆さんの会社で、物を運ぶ人は何人いますか?
書類を運ぶ人は、何人働いていますか?


★ 大切なのは、「この仕事、自働で出来ないかな?」と、日頃から考えることです。
電力のいらないカラクリでやると100点です。


その他にも、掃き掃除と拭き掃除を同時にできないかな?とか。
物を自働ロボットで運んでいると同時に、掃除しながら移動したら一石二鳥だとか。
2つ3つのことを同時にさせる。 あの仕事とこの仕事を合体できないかな? などなど。


忙しくて考える暇がないですか?

それは、言い訳ですよ。 クセの問題なんです。
いつも考えるクセをつけるのです。
アイデアをためるノートを作ることです。

「現場をカイゼンしよう」という気概があれば、なんでも出来ます。

電子化、OA化、カラクリ化など、身近の仕事をカイゼンしましょう。