安全の考え方
職場の安全や、造る製品の安全については、もっとも優先すべき事で、これ無しでは安心して働けないし、社会的な責任を果たす事が出来ません。私が従事していた自動車製造工場は、危険な要素を徹底的に排除をしておりましたが、それでも危険を完全に取り除く事が出来ていないのが現状でした。そういった危険な職場の中では、従業員が全員守らないとならないルールが徹底されており、ルールを守っているか、監査も行われていました。今回、ここで書きたいのは、静岡県で発生した幼稚園バスの中で、3歳の女の子が取り残された事故についてです。このブログでは、あまり時事は書くつもりは無かったのですが、福岡県で同様の事故も発生していた事や、TVの専門家コメンテーターの発言に疑問を感じましたので、個人的な意見を書きます。事故の詳細については、ここでは説明は致しません。 意見のみとします。TVでの専門家のコメントについて、非常に違和感を覚えました。「乗車時の人数把握と、園での人数の確認をしていれば、事故は起こらなかった。それを怠ったのが問題である。」と、福岡の事故の時も、今回の静岡の事故でも、同じ事を言っているのです。(専門家は、同じ人ではない。)「は?」と思いました。 人数把握をして、バスに取り残されているか否かを判断する?何をバカな事を言っているのだろう。安全というのは、直接確認が原則である。 バス車内を後席まで実際に行き、目視で確認するのが常識である。 全席の座面を全て見て、水筒の置き忘れの確認、落とし物も確認、その他異常が無いか確認するのである。そして、その確認をする役目は、バスの運転手である。 施錠する際の責任があるからである。今回、同乗していた補助の女性は、園児を降ろしながら建屋内に誘導する任務があるので、バス内の最終点検はできない。今回、バスの運転をしていた園長が、後席まで確認する義務を怠ったのである。福岡の事故と、今回の静岡の事故で共通しているのは、園長がピンチヒッターで運転を交代していた事。 いつもの運転手とは違ったということ。いつもと違う人 が、 いつもやっている確認を怠った。製造現場でも、起きそうな事である。だが、製造現場では、作業要領書、作業手順書なる、詳細なやり方マニュアルがある。そのマニュアル通りにやっているか、抜き打ち監査もやっている。いつもと違う人が従事する場合は、プラス1名が付いて、手順通りに行っているか確認をしている。万が一、作業抜けが生じても、その場で注意できるのである。このように、何重にも確認をしながら、安全を確保しているのである。その場所の長がピンチヒッターであっても、その人に注意することが出来る人を任命しないとならない。 そのルールを、園長自らが設定し、園長自らが厳しく、先頭に立って守らなければならない。 この、当たり前の事を、当たり前にやらないとならないのである。製造現場では、社長であっても、役員であっても、ルールを守っていなければ、その場に居る作業者に注意されます。 そういう文化、風土を、崩してはならないのです。安全の確保というのは、全員が厳しい目を光らせなければ成り立ちません。2度と、同じ事故が起こらないよう、全国で共通の再発防止を図って頂きたいと、切に思います。皆さんの職場は、いかがですか? 社長や役員が、平気でルールを破っていませんか?ピンチヒッターを立てる場合、職場にいる全員で、どのようにサポートするか、話し合っていますか?安全は、誰かが確保するのではなく、自らが進んで問題提起し、全員で守る努力をしなければなりません。事故は、未然に防げます。 どのくらい真剣に考えているか?が、KEYです。