明日は何の日? 憲法記念碑~議会報告の途中で | 地方政治の未来を創る 秦野市議会議員  古木勝久

明日は何の日? 憲法記念碑~議会報告の途中で

今年1月の半ばごろだったと思います。議会報告の配布の途中、この石碑を見つけました。どのような目的で、ここに設置されたのか。

 

いつもカバンに入れている2冊の本、古賀誠氏の『憲法九条は世界遺産』と、加藤周一氏の『憲法は押しつけられたか』があります。

 

ちなみに加藤氏の本には、上段に日本国憲法、下段に大日本帝國憲法があります。憲法の新旧対照表を読むと戦前と戦後における人権感覚や社会制度の温度差を見ることができます。

 

もしもはあり得ませんが、もしも戦前が続いていたら私を含めて多くの市民が、大日本帝國憲法の下では息苦しくて生活していけないと思いました。

 

☆先島(さきしま)からの声に耳を澄まして

 

先島とは、沖縄県の宮古島市を中心とする宮古諸島と、石垣市の石垣島、与那国島の与那国町などからなる八重山諸島の総称とあります。

 

先の大戦の最前線であり、常に危険にさらされていた地域でした。いつの間に、ここに石碑を、どんな人だろうかと想像が広がっていきました。

 

近所への聞き取りでは手掛かりは全くつかめませんでした。

 

ほぼ諦めかけていた4月半ばごろに急展開、その人の所在が分かりました。幸いにも所有者の思いをお聞きすることができ、またブログへの掲載の承諾を得ることができましたので、ここに記したいと思います。

 

その方は「今、戦争体験者が少なくなり、世の中が変な方向に向かっている。改めて“ふるさと“沖縄の仲間たちの思いから日本国憲法の大切さを問い返したい」と語っていらっしゃいました。

 

☆記念日をほぼ無視するメディアなど

ほとんどのメディアは憲法に関する番組を組むわけでもありません。また多くの自治体も、ほぼスルーでしょうか。

 

1947年、昭和22年5月3日からわずか77年。日本国憲法は徐々に忘却の“かなた”に追いやられ、既に「墓標」のような存在だという方もいます。

 

改めて記念碑を前に、過去、現在、未来の沖縄に思いを馳せ、さらには身近な日常生活や地方自治から憲法の必要性を問い返してみたいと思います。

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☆自由民主党・元幹事長・古賀誠氏~「平和な国をつくりあげていくことが政治だ」

https://ameblo.jp/fullpowerkfofp/entry-12761669223.html

 

 

 

 古賀誠自由民主党元幹事長著『憲法九条は世界遺産』(上)  加藤周一著『憲法は押しつけられたか』(下)