食とクリエイティブ③ 〜テレビ通販では〜 | えぇじゃないか。。の五穀豊穣記

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食は生活そのもので、私たちの伝統とも深く結びついています。
本ブログでは生活の基盤である「食」を大きなコンセプトとし、
それに関連する歴史的背景や社会情勢など独自の視点を織り込み、
少しでも面白い記事が書ければと思います。

みなさん こんにちは 奥川です。

前回は本当の「富」である「食」というものの存在が、人類の歴史を支配してきたという話しをさせていただきました。
それとは全く違った感覚で普段私は食の仕事に携わっています。

ビジネスですから安定的に売り上げ、利益をあげなければいけません。
将来的に経済が縮小していくと見られるなか、私は通販業界と関わってますが、まだまだチャンスが広がる業界だと言えます。
食品の通販を利用するのは比較的年齢の高い層です。高齢者の数が増えるに従って宅配事業に乗り出す企業が増えたり、商品自体も個食化、少量化が進んだりしています。

まだまだチャンスが広がる業界とはいえ、通販会社も乱立してきましたからヒット商品が生まれにくい土壌になりつつあります。
私はテレビ通販やカタログ通販などいくつかの企業を相手に企画から演出、販売までをトータルでお手伝いさせてもらってますので顧客によって好不調の差があることが分かります。各社が一番エネルギーを使うのも、各社の差が露骨に出るのも一言でいうと「売り方」です。実際に全く同じ商品を売っているのにその「売り方」の違いで結果に天と地ほどの差がつきます。

例えば広告とかチラシとかいうと我々はタダで手に入れることができもの、迷惑なものと認識し、その価値にはあまり気付きませんが、実は一つの企業が総力を結集してお金をかけて作り上げた成果物の最終形態だと言えます。あなたが普段ゴミ箱に投げ捨てている「チラシ」はそう考えるとビジネスアイデアの宝庫と言えます。

特に力を入れている媒体に「ジュピターショップチャンネル」がありますが、この会社のやり方、ビジネスモデルはこれから到来する時代で個人や企業がどうやってモノを売っていけばいいかの参考になります。

ショップチャンネルのやり方は、食品で言うと「素材」と「製法」、それから作り手の「こだわり」をとことん掘り下げて、1商品にかなりの時間をかけて説明し尽くしていきます。他のテレビ通販やカタログ通販はそんなに時間が取れないので有名人、有名店などを使って、ぱっと見のインパクト勝負をしたりします。「売れない売れない」と嘆くマーチャンダイザーが多い中、増収増益を維持している数少ない会社の一つです。有名な「ジャパネットタカタ」も昨年暮れに東京六本木にオフィスを構え、電化製品だけでなく食品の取り扱いも開始しました。番組の作りもショップチャンネルと同じく「1商品を時間をかけて説明し尽くす」というやり方に変えるようです。

テレビという媒体をレバレッジにして多くの視聴者にリーチすること、美味しくてリーズナブルな商品を集めること、映像で「シズル感」を演出することなど、確かに様々な仕掛けがありますが、私が注目しているのは「お客様とのコミュニケーションの取り方」です。食品は消耗品の代表で、お客様にリピートしてもらうことが特に重要です。売れてる会社とそうでない会社とではこの点の戦略が決定的に違います。

リピーターが特に重要なこのジャンルで、どのようなやり方がうまくいくのか、またそのやり方を私たち個人や企業はどのように将来取り入れて行けばいいのか、次回から具体例をあげながら考えていきます。


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