ノーベル賞作家 スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ原作を今中哲二・後藤一信監修のもとコミカライズした作品です。
原発事故のため,夫と子どもを奪われた女性,真実を知らされないまま町ごと疎開させられた人々,被災地での作業にかり出され被爆した兵隊たち,「チェルノブイリ人」と差別と偏見を受ける人々,生まれた子どもが特異な障害をもってしまった母親。
5つの悲劇の周辺で見え隠れする国家権力。窮状を訴えても「補償金目当て」と批判されてしまう,水俣病と同じような構図も。被害者たちの真実の声を集めた労作と改めて感じました。