クラシック・ギタリスト,福田進一さんの書き下ろしエッセイとインタビュー,対談集という構成の本です。
エッセイは,少年時代,青年時代,フランス留学時代,ヨーロッパ武者修行時代を経てパリ国際ギター・コンクールで優勝するまでの自叙伝的な内容。
ギタリストはもちろん,他の演奏家や作曲家など,とにかく,たくさんの人物が登場します。それぞれの人物について本音で語っているので面白く,一気に読んでしまいました。
本人の才能や努力だけではなく,様々な人々との出会いが成長や成功につながっていくのですね。
後半は,ギターが6弦であることに合わせ,6人の友人達との対談がそれぞれ展開されています。やはり,専門家同士の話って興味深く,面白いです。
巻末には,ディスコグラフィーも掲載。単独のアルバムだけではなく,映画サントラや他のアーティストとの共演ものの含まれており,その数94。精力的に音楽活動に取り組んできたことがわかります。
付録DVDは本書のための撮り下ろし。前半は独奏を4曲。後半は2人の生徒に対してのショートレッスンとインタビューを収録。
インタビューからも本書で語られていた福田さんの音楽観やレッスンのあり方がうかがわれます。
19世紀ギターの音色も聴けて満足の1冊でした。