巻頭エッセイは,『医者,井戸を掘る』で知られる中村哲氏。まだアフガニスタンで活動していらしたのですね。現在の状況はどうなのかと思って読みました。
今は井戸だけでなく取水口や用水路まで作って農地を潤す事業までされている様子。現地の地形,土木技術,労力まで考えて江戸時代の筑後川でのやり方を応用したのだとか。見せかけの繁栄より自然と向き合う知恵をという中村氏の言葉に考えさせられました。
青柳いづみこ氏の「どこまでがドビュッシー?」は連載2回目。名曲「月の光」も映画音楽としての使われ方は多様で,原型をとどめていないようなアレンジもあるのだとか。この連載のテーマでもあるオリジナリティの問題はここにもありそうです。
ただ楽譜に忠実なだけの演奏も面白いとはいえないでしょうけど,よく聴かなければもとの曲もわからないというのもちょっと…。
新刊で注目したのは次の本です。
舩橋淳『フタバから遠く離れて ~避難所からみた原発と日本社会』
※映画作家による同名映画公開に合わせての出版だそうです。
今井邦彦・西山佑司『ことばの意味とはなんだろう ~意味論と語用論の役割~』
※語用論と意味論の関わり,興味あります。
香坂玲『地域再生 ~逆境から生まれる新たな試み~』岩波ブックレット
※8つの地域の再生例が取り上げられているそうです。
橋本武『橋本式国語勉強法』岩波ジュニア新書
※『銀の匙』の授業で有名な著者による勉強法とは。