以前HMVのフリーマガジン『クワイエット・コーナー』で紹介されていた打楽器奏者,加藤訓子さんのコンサートに行ってきました。
新アルバムのスティーヴ・ライヒの曲が演奏されなかったのは残念でしたが,内容の濃いパフォーマンスだったように思います。
オープニングは,サウンドホースやレインスティックなどを用いて楽器の進化を表現しているかのよう。観客全員を相手にしたワークショップのような構成と言えるのかもしれません。
圧巻は長座すわりをした両足に板を何枚かのせてそれを棒で叩くという原始的なパーカッション。ちゃんと音階になっていて神秘的な曲が紡ぎ出されていました。
もう一つ印象に残ったのは,彼女の故郷で作られたという桐の大きな丸太をくり抜いたシンプルな楽器。ある意味,巨大な木魚とも言えるかもしれません。やはり木の音がいいですね。
全体を通して感じたのは,木の響きのすばらしさです。マリンバの低音は,音色がきれいなだけでなく体に直接響いてくる感覚です。人間の体もよく楽器に例えられますし,打楽器だと共鳴しやすいのでしょうか。
バッハやシューマン,ドボルザークのおなじみの曲もマリンバの特性を生かしたアレンジになっていて楽しめました。
演奏会終了後はCD販売もあり,目当てのライヒのアルバムを早速購入。サインまでいただけて大満足で した。