今回注目した記事は,「2011年東日本大震災デジタルアーカイブ」。3.11の震災時にツイッターなど,ネット上のやりとりが大きな情報になったのは知られた話ですが,それらをも含めたすべての関連情報をデジタル化して保存し,分類整理したり解説を加えたりしながら研究者の利用に供しようという試みだそうです。
実施しているのは,ハーバード大学ライシャワー日本研究所。アメリカらしくスケールの大きな話です。
当時のコンテンツで今ではなくなっているものも多数あるのをそのまま丸ごと保存してしまおうというのですから,当時の時間を止めて,輪切りにしてとっておくような形です。
この膨大なデータを活用したすばらしい研究が生まれることを祈りたいです。
作家 エリカ・ブォーマーの「ここでもそこでもなく ~母語の外で書く」は,オランダ人でありながら母語を禁じられ,英語を強制された少女時代の「いこごちの悪さ」を綴った内容でした。
やはり言語とアイデンティティーは密接につながっているのでしょうね。
上村忠男氏の連載「ヘテロトピア通信」は,民俗学者から介護職員へと転身した経歴をもつ六車由実氏の新著『驚きの介護民俗学』を紹介する内容。「介護民俗学」とは,高齢者を介護しながら人生体験を語ってもらい,その記録を素材に研究をする学問のようです。
民俗学にとっても,福祉思想にとっても革新的な六車氏の主張に興味がわいてきました。
新刊案内で興味をもったのは次の本です。
ジョエル・G・ブレナー『チョコレートの帝国』
※「ハーシー」等に代表される,アメリカのチョコレート産業の変遷をとおして見たアメリカ史とはどんなものでしょう。