『ちくま』5月号 | 古本屋へGO!

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古本屋でのちょっと得した話や本をさがしまわったときのエピソードなどを中心に書きます。他にはフリーペーパーやPR誌の紹介など,本や雑誌に関わるささやかな日常を書いていきたいと思っています。

斎藤美奈子さんの連載「世の中ラボ」が今回取り上げているのは,「世界史本」。今,ブームなのだそうです。私は知りませんでした。世の中が厳しいので過去に学ぼうということでしょうか。

紹介されているのは,『もういちど読む山川世界史』,ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』,マクニール『世界史』の3冊。

斎藤さんによれば,外人著者による2冊は互いに意識しあって書かれているのではないかとのこと。私たちが学生の頃と比べて研究が進んだことにより,歴史観もだいぶ変わっているようです。

日本史だって発掘による新しい発見や正確な年代測定の技術進歩もあって,定番的な説も変わっているみたいですし。

また,歴史は誰の立場に立って書くかで様相が違ってくる点も挙げられていました。

結局は,斎藤さんが述べているように歴史から何を学ぶのかが大切ということなのでしょうね。



新刊で注目したのは次の本です。


香山リカ『悲しむのは,悪いことじゃない』

※喪失感と悲しみを乗り越える術はどうしたら見つけられるものなのでしょうか。



半藤一利『荷風さんの昭和』ちくま文庫

※昭和初期に荷風が感じ取っていた戦争へと向かう風潮はどのように表現されていたのでしょうか。



田村秀『暴走する地方自治』ちくま新書

※タイトルにある「暴走」は言い過ぎの気も。でも確かに最近の有名首長さんたちを見ていると,国に物申すためになったの? 肝心の住民達の生活は? と疑問に思ってしまう部分も。



ジャン=ピエール・デュピュイ『ありえないことが現実になるとき ~賢明な破局論にむけて』

※「想定外」はなぜ起こるのかを考えた本のようです。