『ちくま』10月号 | 古本屋へGO!

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古本屋でのちょっと得した話や本をさがしまわったときのエピソードなどを中心に書きます。他にはフリーペーパーやPR誌の紹介など,本や雑誌に関わるささやかな日常を書いていきたいと思っています。

筑摩書房のPR誌です。


今月はムーミンの世界について熱く語る冨原眞弓さんと堀江敏幸さんの対談に興味をひかれました。私などは「カルピス名作劇場」シリーズのムーミンしか知りません。比較的最近アニメ化されたものについては「キャラクターの名前が変更されてる」くらいしか知らず,全く見たことありませんでした。

ムーミン関連の翻訳をなさっている冨原さんによるとどうも原作とアニメはだいぶ違うらしいです。違いといっても私が知ってるのはアニメ「ムーミン」が太りすぎと原作者トーベ・ヤンソンからクレームがついて第2シーズンではやや細めになったということぐらいです。それでも原作の挿絵に比べると太めでしたが。

しかし,本当の違いというのはそんなレベルではなくて作品のもつ雰囲気とか世界観の方らしいです。原作には「孤独」な雰囲気があふれていて,さらに「ムーミン・コミックス」という大人向けのシリーズではなんとムーミンは孤児という設定なのだとか。ちょっとショックです。

たしかに「おさびし山」とか,冬は雪に閉ざされ皆冬眠するとか,さみしい要素はありましたが。

でも冨原さんによると孤独だから暗いということではなく自然に自由に生きている感じだし,愛情がないということではなく,ムーミン谷には「一人で放っておいてもらえる安心感」と必要なときには「だれかが聞いてくれるよ,という安心感」があるのだそうです。これってカウンセリングに通じるのでは?と思ってしまいました。

とにかく,ほっとしました。そしてムーミンの原作の世界を味わってみたくなりました。まずは冨原さんの『ムーミン谷のひみつ』(ちくま文庫)を読んでみたいです。