『春秋』8・9月号 | 古本屋へGO!

古本屋へGO!

古本屋でのちょっと得した話や本をさがしまわったときのエピソードなどを中心に書きます。他にはフリーペーパーやPR誌の紹介など,本や雑誌に関わるささやかな日常を書いていきたいと思っています。

春秋社のPR誌です。

仲俣暁生氏の連載「下北沢ノート」。今回は地形とサウンドスケープの視点からこの町を分析していて興味深いです。

最後に紹介されていた童謡「歌の町」のエピソードが印象的でした。「よい子が住んでる よい町は」で始まる有名な曲ですが,言われてみれば最近は聴きません。歌のような理想の町がなくなってしまったのでしょうか。

仲俣氏の述べるように子どもたちが大人が仕事する音を聞きながら成長できる町がいいですね。それこそよいキャリア教育になると思いました。

定方晟氏の「方便は嘘か」は仏教における「嘘」について語っていて面白かったです。「嘘つきは泥棒の始まり」というように嘘=悪というイメージがありますが,実は嘘自体は善でも悪でもないそうです。人を救うために嘘をついたときに「嘘も方便」と言うのは嘘も使い方次第ということです。
現実には人を救うより利己的な嘘の方が多いので嘘=悪になってしまったのだそうです。

氏の述べるように悪人の嘘を見抜き,自分は人のためによい嘘を自在につけるようになれたらすごいものだと思います。

新刊案内をみて気になった本は次のものです。

ブレンダ『引き寄せの法則・実現ノート』

蓮村誠『へこまない人は知っている』

※上の2冊はタイトルで興味を持ちました。よくある自己啓発本でないといいのですが。


神保哲生他『教育をめぐる虚構と真実』

※他に宮台真司氏や藤原和博氏,藤田英典氏などが執筆されていますので,いわゆる教育言説を打ち砕き,本当に必要なものを提示してくれるのではと期待しています。


パオロ・マッツァリーノ『コドモダマシ』

※『反社会学講座』や『つっこみ力』の著者の新作なので楽しみです。


ブルーノ・タウト『ニッポン』

ブルーノ・タウト『日本の家屋と生活』

池田正敏編『外人の見た幕末・明治初期日本図会』生活・技術編,文化・景観編

※上の4冊は春秋社90周年記念復刊の本だそうです。他にシモーヌ・ヴェーユの著作も復刊が予定されていました。名著がたくさん復刊されることを望みます。


近藤譲監修/エリザベト音楽大学編『<音楽家の耳>トレーニング』PART1・2

※最近,絶対音感を身につけるソフトとか出ていますがどんなものなのでしょう。この本もCD付きだそうですが,音楽大学編なのでかなり本格的な気がします。