働く主婦“ふう”のしあわせ探し-SN3G0278_0001.JPG

11月もそろそろ終わりに近づいてきた。クリスマスシーズンに向け、クリスマスケーキ、ディナーショー、華やかなイベントの準備が始まった。丸の内も並木通りが黄金色に輝き、早くもクリスマスのディスプレイで飾りつけされている。
太陽に輝く木々の美しさに目を奪われ、一年でこの一時だけの紅葉にはっとさせられた。



『マリと子犬の物語』のDVDを観た。


舞台は新潟県山古志村というのどかな田園風景が広がる小さな美しい村。

この村に住むある家族の幸せなおだやかな日々を、突然、新潟県中越地震が襲いかかる。


兄の亮太と妹の彩。幼い兄妹は、マリという柴犬の子犬を飼っていた。母は病気で亡くなり、父と祖父の四人で幸せに暮らしていた。とくに五歳の誕生日を迎えたばかりの妹は、マリをとても可愛がっていた。


マリはいつしか子犬を三匹産み、母となる。

ある日の夜、二階でおじいちゃんに絵本を読んでもらっていた彩は、外でけたたましく吠えるマリの異様な様子に気づく。


その瞬間、物凄い地響きと激しい揺れでタンスが倒れ、おじいちゃんと彩は下敷きになってしまう。


その時兄の亮太は、天体観測に出かけるため小学校にいた。


そして父も、妻の妹である冴子おばちゃんと一緒にいた。


村役場の職員である父は、子供たちと父親の安否を心配し、自宅へ駆け出そうとするが道路は全て閉鎖され身動きが取れない。


彩を抱き抱えるようにしてタンスの下敷きになっていたおじいちゃんは、片足が重たいタンスにはさまり、血がにじんできた。


すると、ふたたび大きな余震がきて、家は瞬く間に崩れ落ちて、彩とおじいちゃんは瓦礫の中に埋もれて完全に見えなくなってしまう。


けたたましく吠えるマリ。瓦礫の下の土を必死にかき出し、彩とおじいちゃんを助けようとするが、二人の姿はまったく見えない。

そこへ、自衛隊が行方不明の子供と老人二名を捜索するためにやってくる。


マリは自衛隊の隊員に彩とおじいちゃんの居場所を教えようと、吠え続ける。


すると、マリの異様な様子に何かを察した自衛隊員がマリの後を追うと、瓦礫の中から彩とおじいちゃんが見つかる。


マリのおかげで助かったおじいちゃんと彩は、自衛隊のヘリコプターで搬送される。おじいちゃんの足の怪我がひどく、一刻を争う緊迫した状況だ。自衛隊員は残念だがマリは連れていけないと彩に告げる。


ヘリコプターを追って走ってついてくるマリ。だんだんとその姿は小さくなる。

ヘリコプターの小さな窓から、泣き叫ぶ彩。

マリ!マリ!マリ!!!…………


ついに、彩とおじいちゃんを乗せたヘリコプターは見えなくなった。いつまでもいつまでも、飛んでいった方を見つめ、じっと立ち尽くすマリ。


彩とおじいちゃんがヘリコプターから降り立ち、待っていた亮太と父はようやく再会する。


それから村人たちはみな、学校の体育館で寝食を共にすることになった。彩はマリがいなくなり、元気がない。

ある日、亮太と彩は親たちの目を盗み、決死の覚悟で、マリを連れ戻しに山古志村へと歩き出す。

空に妖しい雲がかかり、雨粒が落ちてきた。次第にその勢いは増し、風も強くなってきた。


母親代わりの冴子おばちゃんは二人の姿が見えないので探し回っていた。すると、亮太と同級生の女の子が、泣きながら二人が山古志村へ言ったことを告げる。


雨の中、走り出す父。

その時亮太と彩は、ぬかるんだ山道を必死に登っていた。ところが、彩がひどい熱でぐったりとしてしまう。

次第に山道は闇に包まれた。雨は激しさを増してきた。父は桟橋で彩の靴下を見つける。

彩!!亮太!!


ようやく山小屋に二人の姿を見つけ出し、抱きしめる父。


父は熱でぐったりとした彩を背負い、下山しようとすると、亮太はマリを探しにいくと言ってきかない。


すると、父は亮太を殴る。なにがなんでもお父さんがおまえたちを守る、と叫ぶ。


父の大きな愛を受け止めた亮太。


村人たちは、無事に戻ってきた親子三人を温かく迎えてくれた。

それからというもの、彩はマリのことを口にしなくなった。会いたい気持ちを胸に秘めて……。


そしてついに、自衛隊から山古志村への一時帰宅の通告。しかし、自宅に帰宅できる人数は限られていた。すると、マリを置いていってしまった自衛隊員が、父親は村役場の職員として現場を見てきてほしい。だから、君が代表で行くかい?と、彩に尋ねる。村人たちは、家族三人が一緒に行けるように譲ってくれる。


村人たちの優しい気持ちに礼をいい、親子三人はマリの行きそうなところを必死で探し回る。時間は二時間しかない。


すると、彩がふいに何かを思い出して駆け出す。


後を追う父と亮太。

たどり着いたのは、マリが最初に彩に見つけてもらったあの丘だった。震災のため斜面は崩れ落ちていたが、大きな樹はあの頃のまま堂々と、空に向かって葉をひろげていた。

すると、丘の陰から子犬がひょっこり顔をのぞかせた。


チョキ!!


続いて、また一匹、またまた一匹。


グー!パー!


三匹の子犬が揃って父と亮太は大喜びする。しかし、彩の目はマリの姿を必死に探していた。


そして、丘の麓から、うす汚れたマリがこちらをじっと見つめていた。


彩ちゃん、あなたのことを私はひとときも忘れたことはなかったんだよ。その黒い瞳は、語っていた。マリは彩を見つけると一目散に駆け出した。


大きな樹と自然に見守られ、寒さや飢えに耐え、必死に子犬を守り戦いぬいた母マリ。

やっと会えたね、大好きな彩ちゃん!


マリは、ただただ、愛しい彩の温もりを感じながら甘えたかった。


働く主婦“ふう”のしあわせ探し-SN3G0275_0001.JPG



今日から早くも丸の内の通りはイルミネーションが始まった。


シンプルな白一色の光の粒が、丸の内の街にとてもよく似合っている。人気のイルミネーションスポットとして丸の内が雑誌などでよく取り上げられているが、この白い光には「シャンパンゴールド」という洒落た名前がついているらしく、大人の街のイメージで人気のようだ。

ふと見上げると、まばゆい光の下、「祝・天皇陛下ご即位二十年」と書かれた旗があった。

なるほど、今年のイルミネーションのメインテーマのようだ。