働く主婦“ふう”のしあわせ探し-SN3G0284_0001_0001.JPG




早くも今年もあと一ヶ月。キリリとした冷たい空気に、冬の訪れを感じる。


丸の内もクリスマスムードが高まってきた。

インターネットカフェ前にいる看板牛さんもサンタバージョンになっていた。


年末が近づくと、恒例の流行語大賞が気になるところだが、今年は何が選ばれるのだろうか。


最近、ドラマにもなって何かと耳にする「おひとりさま」をターゲットにした商売が人気だと、今朝のニュースでやっていた。

自分へのご褒美と証して、おひとりさまの女性がジュエリーやシティホテル宿泊などを、自分のためにクリスマスプレゼントにするのだそうだ。


仕事柄、今年のクリスマスも毎年のことながらディナーショーの受付のために夜も遅くなる。


イルミネーションが輝く夜の丸の内には、仕事帰りの働く女性たちがたくさんいる。カップルでも、シングルでも、この季節はみんなおひとりさまの気分で自分へのご褒美がほしくなるに違いない。


昨日の亀田VS内藤の世界タイトルマッチは、内藤大助の六度目の防衛は惜しくも叶わなかった。


急いで仕事から帰宅し、家に着いたのは8時5分頃。慌ててテレビをつけるとまだ試合は始まっていなかった。

いよいよ挑戦者、亀田がお決まりの猛々しいバックミュージックのなか、亀田兄弟たちに囲まれて、ファンの大歓声を受けてド派手に登場。続いて、チャンピオン内藤が登場。バックミュージックは亀田とは対照的な、ちょっとコミカルなノリのいい曲だ。CCBという80年代にヒットしたグループの懐かしいポップミュージックに、同世代としてはますます応援の気持ちが高まってきた。


会場はいまだかつてない異様な熱気と興奮に包まれている。気持ちが高まったのなか、内藤がカッと雄叫びを上げ、気合いを入れた。いつになく真剣な表情で、その眼差しには覚悟を決めたような、熱く燃えるものがあった。


国歌斉唱とともに、会場に静寂が訪れ日の丸が上がっていく。胸に手を当てじっと目をつむる挑戦者亀田と、君が代を口ずさむチャンピオン内藤。


いよいよゴングが鳴り、試合が始まった。


第一ラウンドから勢いのよい打ち合いが続き、チャンピオン内藤は亀田の得意の左ストレークを顔面に浴び、鼻血を出してしまう。


第二ラウンドも互いの勢いは増し、両者一歩も譲らない。内藤の血が飛び散り、亀田の坊主頭に付いていた。

いつになくチャンピオンの動きがバタバタとして落ち着かないように見えた。それに比べ、亀田は冷静さを取り戻し、実に巧みに賢く、ポイントとなるところで確実にポイントを取っている。


チャンピオンは逆に、力まかせでパンチを打っているようだった。

第五ラウンド、第七ラウンドまで来ると、内藤の動きが少し鈍ってきた。一方、亀田はまだまだスタミナ充分というキレのいい動きでチャンピオンを追い込む。


現時点で亀田がリードしている。これが、若さというものなのか。

チャンピオンは鼻を打たれ、おでこの高さと同じくらいに腫れ上がっている。


サウスポーの亀田の左ストレートが絶妙な勢いで内藤を打ち付ける。内藤もチャンピオンの意地をかけて対抗するが、亀田の巧みなかわしで、なかなかパンチが入らない。


時間が非情にも過ぎていく。


いよいよラストラウンド。


観衆の叫びが地響きのように会場を包み込む。


最後の戦いだ。ゴングが鳴った瞬間、燃え尽きるまで打って、打って、打ちまくるといった激しい打ち合いが始まった。


会場中に沸き上がる大歓声。

内藤は顔面が腫れ上がり、顔中血だらけでもまだ諦めていない。


亀田が強烈な左ストレートで追い込む。


ついに、試合は終わった。


3対0。亀田の圧勝だった。



内藤の元にチャンピオンベルトは戻らなかった。


最後まで諦めない、チャンピオンの意地を賭けて戦い抜いた内藤に大きな希望と勇気をもらった。




今日は土曜日の昨日に引き続き、ブライダルフェアのため休日出勤だった。ブライダルシーズンなので、今日は結婚式がたくさん入っているようだった。会場見学できる会場も限られていたようだが、結構予約が入ったみたいで、支配人もあと目標まで10件!と、ほくほく顔で喜んでいた。いつもながら現場の活気には驚くばかりだ。


ブライダルフェアの時は、ウェディングプランナーの女性たちがみな宴会場で接客にあたっていて不在中、一日電話番やフロントに来る新郎新婦や様々なお客様の対応をする。いつもは私服だが、この日だけは接客用の黒い制服をビシッと着て、まるで新入社員のような気分で緊張する。


事務所には、様々なフロアのスタッフが入れ替わり立ち替わり、ひっきりなしに訪れる。

レストランや売店のお金を扱うキャッシャーさんが、昨日お土産用にクッキーが70個入っているが、何の宴会かを確認したい、今日の会員制クラブで行われる結婚式の責任者は誰か、マフラーの落とし物が届いているか、パーティーの席札の名前が間違っていて、「藤井」様を「藤田」様に書き直してほしい、などなど……。


毎回毎回、何もかもが初めてのことばかり。

その合間に、電話でのバイキングやディナーショーの申し込み、来年結婚式を控えるお客様からの問い合わせもガンガン入ってくる。

ようやく帰りの時間がやってきたと思ったら、会員になりたいというお客様が二人でやってきて、入会申し込みの手続きをすることになった。


記入項目がとても多くて細かいため、非常に緊張する作業なのだが、前の部署を異動してからほとんど対応していなかったため、久しぶりでまたまた緊張してしまった。


ふ~っ。ようやく終わった~。携帯に旦那さまからメールが入っていた。「今日はお鍋です。ボクシングには間に合うね。」


あ~っ!今夜は亀田VS内藤のタイトルマッチだったの忘れてた~!急いで帰ろう。