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横浜山下公園前にある創業80年を超えるホテルニューグランド。


ここの一階にあるレストランの名物は、魚介たっぷりのドリアだ。日本のドリア発祥のホテルとして有名である。


横浜のタウン紙の記者時代、ホテルニューグランドにはよく取材で足を運んでいた。少し背伸びして食べた初めてのドリアの美味しさは、今でも忘れられない。



先日、久しぶりに仕事が早く終わったので、横浜高島屋のレストラン街に入っている、ホテルニューグランドのドリアを食べた。



昔とまったく変わらず、大きな海老やホタテがこれでもかというほどたっぷりと入っている。ホワイトソースもバターライスも文句なしにおいしかった。だが、記憶の中の緊張しながら初めて食べたあの時の味は、なぜだかもっと鮮烈な驚きがあったような気がした。



あれからもう10年近くの時が流れた。



初めての感動は、その時、その瞬間こそが一番輝いているのかもしれない。美味しいものをたくさん食べてきた今、まだ世の中を何も知らなかった昔の自分をふと懐かしく思った。

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今日は久しぶりの休日。国立新美術館に父の出展する絵画展を見に行ってきた。



初夏の爽やかな陽気で絶好の芸術鑑賞日和。美術館入口にある傘置き場には、女性物の日傘がいくつも並んでいた。


両親とはゴールデンウィーク以来一月ぶりの再会。父の作品が国立新美術館に入選したのはこれで二回目になる。やはりこの絵画展に出展する作品はどれもレベルが高いと感じた。


父の作品を見た瞬間、今まで感じたことのない種類の驚きを抱いた。ギリシャの真っ白な建物が並ぶ独特の街並みのなかに、ところどころ落書きのような線描が混じっている。今までとは、全体の構図、線の勢いがまるで違う。白の中に紫やオレンジなどを混ぜる色づかいも斬新で、オリジナリティを活かしながらも、あっと目を惹き付ける魅力に溢れている。


ずいぶん熱心に描きこんだ様子が伝わってきた。


最近の父はどこへ行くにもスケッチブックを手放さず、暇さえあれば一心不乱にスケッチを描いている。それも、実に楽しそうに描いているので、描くという行為よりも、スケッチする風景や物や人を観察するということが、自然と体に染み付いているのだろう。


そういう見えない努力の積み重ねが、確実に見る人の心に届くものなのだ。父の画家としての姿勢をあらためて誇らしく思った。
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今日はクッキングスクールが一番忙しい土曜日。



午前中は初級、上級クラスの授業、午後は日本料理の授業が二つと、お菓子の土曜日クラスの授業が入って大変賑やかな一日だった。

日本料理の授業で、先生が生徒さんのために特別サービスに作ってくれた、和風抹茶プリン。葛を使っているので、モッチリとした弾力がたまらない。中には小豆が入っていて、上から小豆のソースがかかっている。爽やかなグリーンと生クリームの見た目の美しさも涼しげなデザート。甘さ控え目なので、和食にぴったりだ。助手の先生が手が痛くなるほど下ごしらえに手間隙をかけたと聞いて、一口ずつありがたくいただいた。


今日は初めて日本料理のクラスを見学にいらしたお客さまの接客をし、来月から早速、日本料理の基礎のクラスに入学してくださることになった。


前日の夜9時近くに立ち寄ってくださったのでちょっと驚いたのだが、お仕事で東京會舘の帰りとのことなので、丁寧にご対応させていただいた。すでに二ヶ月が経って基本のだしの取り方の授業も終わってしまったので、10月からの新しいクラスをおすすめしたところ、お仕事の都合があり、今すぐ入りたいということだった。

それでは、明日の土曜日に授業の様子を見学してみませんか、とおすすめしたところ、早速来てくれたという訳だ。


私も入社してすぐ、花嫁修行を兼ねて半年の初級クラスを受けていたので、仕事をしながら通っている生徒さんの忙しさがとてもよくわかる。



でも、仕事を終えて、エプロン姿に着替えて、普段とはまったく異なる世界にいる様々な方と会えるのがとても新鮮で楽しかった。


料理をしながらいろいろな体験ができるという気軽な気分で、ぜひ始めてみていただけたらと思う。