フクボンの消化器講義(看護)。 | 陽気なインチョの日常と回診

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ふくやまです。 タコとタイと子午線のまち・明石(兵庫県)の小さな病院の院長です。消化器外科医で緩和ケアをやっています。マジメ2割+小ボケ8割のブログですがよろしくお願いいたします。

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秋になり、今年も看護学校の消化器講義の季節。

今年で4年目になりました。


毎年スライドを作り直すんだけど、

やはり必要なのが、医療ドラマとマンガのお話。


学生さんの喰いつきが違うんだよねわーい(嬉しい顔)


新しいのも見とかなきゃ! なので、

このアンケートは価値がある ↓



さて。

そのマンガとかを引き合いに出して、

講義でフクボン何しているか?


Drコトー診療所第4巻から学ぶ「胃癌」

あらすじ(アマゾン+ふくやまの書き込み追加)

かつてコトーが在籍していた、東京の天津堂大学付属病院に、政治家の熊谷が入院してきた。

彼は重度のガンで(胃癌ボールマン4型)、

普通なら既に手術も不可能な状態になっている。
(肝臓に転移。後に腹水細胞診で陽性も判明)

だが次期院長を狙う奥村は、手術を行うことに決めた。

そして失敗した場合でも自分たちにリスクがないように、執刀はコトーに依頼する。

一度は断ったコトーだが、奥村からの再三の要請に折れて東京へ。

しかしそこには、患者のことよりも自分の出世と保身を考える奥村と、

かつて自分が受けた屈辱を晴らそうと画策する後輩・三上の陰謀が待ち受けていた…
(第34話~第39話)。
http://www.amazon.co.jp/Dr-%E3%82%B3%E3%83%88%E3%83%BC%E8%A8%BA%E7%99%82%E6%89%80-4-%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E5%B1%B1%E7%94%B0-%E8%B2%B4%E6%95%8F/dp/4091525040

というお話ですが、読んだことのある人?

さっきのまとめを整理してみましょう。

男>女  
年齢 50~60才代
腺癌 「胃癌」は胃粘膜上皮から発生した癌。
だから、組織型としては、ほとんどが腺癌
 (胃小窩や胃腺に分化する円柱上皮幹細胞から生ずる)
「進行癌 :浸潤が粘膜下層をこえるもの」だけ覚えましょう。
進行=大きさではなく、深さであること。

症状
癌があれば、食事はしにくい、通らない、出血する。
いやほんと、大変です。
狭い場所(噴門・幽門)なら
噴門部癌 ⇒ 嚥下障害
幽門部癌 ⇒ 幽門狭窄による嘔吐 なんてのも起こします。
食事と無関係の 鈍痛   これもしんどいですよね。
食べられないから、体重減少 体調不良や疲労感。当たり前ですよね。
食べ物が癌を擦るたび、出血(=吐血や下血・黒色便)が起こります。

ボールマン分類
これは講義スライドを見てもらうしかないけど、
ふくやま力作の「たけのこの里(イチゴ味)」で示したボールマン分類。
1型 2型 4型(3型はたけのこの里で作成するのは無理だった)
頻度はボールマンの3 > 2 > 4 > 1 の順ですが、
こういうときは一番多い3型だけ覚えましょう

転移
①腹膜播種(腹水も) シュニッツラー転移(ダグラス窩)
②リンパ腺転移    左鎖骨上窩リンパ節 ウィルヒョウ(Virchow) 転移
③血行転移      1肝  2肺  3骨  4脳
こういうとき、まずは第一位(肝転移)だけでもおぼえましょう。
④隣接臓器への浸潤 横行結腸、膵等
ここでは卵巣転移 クルッケンベルグ(Krukenberg) 転移だけをおぼえときましょう。
上から順に Vi K  S
ヴィックス ドロップ・・・・と。
毎年、このスライドでこの語呂を言うたびに恥ずかしさに身悶えしたくなりますが、
覚えたもん勝ちです。


・・・てなことをやっているのが「フクボンの消化器講義(看護)」。

コミュニティはこちら。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=4643121

(おお。

 ほったらかしにしていたのに、150人近くになっている。

 感謝揺れるハート


リアル講義は11月9日から。
@神戸看護専門学校
http://www.kobe-kango.ac.jp/




ナースに人気の“医療ドラマ”は?
「救命病棟24時」が圧倒的な強さ。

http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1354798&media_id=84

10月から始まる「秋ドラマ」でも3年ぶりに「医龍 Team Medical Dragon3」(主演:坂口憲二/フジテレビ系/10月14日スタート)が復活するなど、数あるドラマのジャンルの中でも特に高い人気を誇る医療ドラマ。これまで放送された作品には好視聴率を記録し、シリーズ化されている作品もたくさんあるが、そんな医療ドラマを実際の現場で働いているナースたちはどのように見ているのだろうか。インテリジェンスが運営する看護師専門の転職支援サービス「DODAナース」は、「ナースに人気の『医療系ドラマ』って?」調査を実施した。



この調査は全国の看護師資格保有者700人を対象に、単刀直入に好きなドラマ作品をたずねたもの。その結果は次のとおり。

◎ナースに人気の「医療系ドラマ」
1位「救命病棟24時」
2位「コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」
3位「ER緊急救命室」
4位「ナースのお仕事」
5位「チーム・バチスタ」
6位「医龍 Team Medical Dragon」
7位「白い巨塔」
8位「Dr.コトー診療所」
9位「JIN-仁-」
10位「ブラックジャックによろしく」

2位に100票以上の差を付けて1位に輝いたのは、江口洋介主演の「救命病棟24時」だった。同作は1999年に第1シリーズがスタートして以来、昨年放送の第4シリーズまで制作され、10年の長きにわたり多くのファンを獲得し続けている。視聴率も第1シリーズから順に平均20.0%、20.2%、19.1%、19.1%と、安定感はピカイチだ。

2位の「コード・ブルー」、3位の「ER緊急救命室」を含め、上位3作品はいずれも救命救急をテーマにした作品。この3作品を選んだ人にその理由をたずねたところ、「医療従事者でも共感しやすい」「その時々の医療の問題点をテーマにしている」「医療用語や疾患名、対応方法などわかって面白かった」など、作品のリアルな設定に関するコメントが多く寄せられた。

全体的には、日本でも現在14シーズンまで放映している海外ドラマ「ER緊急救命室」を筆頭に、トップ10内にランクインした作品のほとんどがシリーズもの。秋ドラマの「医龍3」、すでに第2シリーズ制作が発表されている「JIN-仁-」(2011年4月~)など、これからも人気作の続編が控えているだけに、医療ドラマへの期待はますます高まりそうだ。



2011年春から「JIN-仁-」やるんだぁ。

前のん訳分かんない終わり方してたんで楽しみわーい(嬉しい顔)