心霊写真部・参限目・四限目について(※追記版) | 心霊写真部 福谷修

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原作・脚本のシリーズ最新作『心霊写真部 劇場版』がついに公開、Blu-ray&DVDリリースされました!ホラーを中心に監督、脚本、小説等をやってます福谷修のブログ。新作は初の実話怪談『恐怖のお持ち帰り~ホラー映画監督の心霊現場蒐集譚~』(TO文庫)。11/1発売!


ニコニコ生放送で『心霊写真部』をご覧いただいた皆様、
ありがとうございます。

『壱限目』が10万人、
『弐限目』が9万人もの来場があり、
大変大きな反響をいただき、心から感謝します。

上映後の生投票(アンケート)でも、
『壱限目』の高評価に続いて、
『弐限目』も驚くほどの評価をいただきました
(1.とても良かった…40.2%、2.まぁまぁ良かった…45.7%
3.あまり良くなかった…9.3%、4.良くなかった…4.8%)。

同時に、様々な謎が解決せず、物語が完結していないことに、
戸惑った方も多いと思います。私からもお詫びします。
あくまで『弐限目』の高評価は、
「今後の続編に期待を込めた」ものと考えています。

当ブログで何度も書いているとおり、
続編である『参限目』『四限目』は製作されておりません。

もともと企画のスタート段階は、全9話の予定でした。
深夜向けの連続ドラマという構想もありましたが、
最終的にDVDリリースという形となりました。

その後、紆余曲折を経て、
第一弾リリースは、
二巻「壱限目」「弐限目」(各三話、計6話)となり、
続編(「参限目」「四限目」計6話)を作るという前提で、
六話の脚本が練られました。
(ちなみに、この『○限目』というアイデアはハピネットさんのもので、
時間割だけに『五限目』や『六限目』も想定していたと思います)

撮影は2010年4月にクランクイン。
予定通り、10月に『壱限目』が、11月に『弐限目』がリリースされました。

そして11月の後半には、福谷のもとに『参限目』『四限目』の脚本の打診がありました。
あくまで正式なものではなく、仮の打診でしたが(この業界ではよくある話)、
撮影ぎりぎりになって時間に追われながら執筆するのを避けるため、
原作をベースにプロットを練り、
新たな構想で執筆を開始し、年内には第一稿を書き上げています。

この脚本ではマスク殺人鬼の謎や、屋上の美少女の正体も明かされています。
ニコ生で評判だった“部長の痙攣”も復活しています(笑)。

原作小説とは設定が違うため、
細部でアレンジが施されていますが、雰囲気や流れはつながっていると思います。

当初の構想では、
2011年の夏には『参限目』と『四限目』がリリースされる予定でした。
しかし実際には今日まで撮影に至っていません。

具体的な理由として、
不況もあってDVDが想定より大ヒットしなかったことなどが挙げられますが、
それ以外にも様々な事情があると聞いています。

ただ、続編の第一稿を書いた身としては、
これはぜひとも映像化したものが見てみたい!と心から思います。

さあ、これからクライマックス!というところで終了とは、
あまりにも悲しいです。
脚本自体、『壱限目』『弐限目』以上に、ぶっ飛んだ内容になっているので、
絶対に楽しんでいただけると思います。

世間的にはシリーズは「打ち切り」という認識ですが、
会社側と話す限りでは100%終了ではないと思います。

私はもちろん、監督以下スタッフ、キャストも続編の製作を希望しています。
低予算ながらも、とても充実した撮影現場でしたし、
それが作品のクオリティにも表れていると思います。

今回のニコニコ生放送での反響と高評価は、
『参限目』『四限目』の撮影に向けた、
大きな後押しになると信じています。

なお、いただいた続編要望のコメント、メッセージは、
ハピネットとジョリー・ロジャーに提出させていただきます。

今後とも応援よろしくお願いします!