○決め手は、魅力的な表情
アーティストにとって、もっとも大切なのは、存在感です。
その人がいるだけでまわりが元気に明るくなるということです。
ステージでは、あなたからパワーが飛んでこなくては成り立ちません。あなたの存在感がどう出るかです。オーラのある声は、あなたの表情、動き、テンションに支えられます。
笑顔が素敵というだけでも、無表情なのよりはずっとよいでしょう。
人は生き生きした状態では、血液の循環がよくなり、身体が柔軟に動くし、眼が輝いてみえます。
何かを一所懸命にやっていると、誰でも魅力的に見えてきます。格好よく、美しく行なってください。
無我夢中で一所懸命にやることを、どれだけ続けるかということです。
つまらない顔をしていたら、つまらない顔になります。
そんな顔をだれも見たいとは思わないでしょう。レッスンでも同じです。
あなた自身のチャームポイントや魅力的な表情を知っておきましょう。何かを伝えるために表情を自在にコントロールできるようなトレーニングをやっておくとよいでしょう。
顔の造作の大きさは、俳優と同じく有利なものです。
[表情のトレーニング](顔の表情に加えて身体一杯で表現してみてください)
1.うれしく 5.あきらめて 9.苦しく 13.恨めしく
2.おかしく 6.冷たく 10.痛々しく 14.あきれて
3.悲しく 7.親しく 11.ときめいて 15.死にそうに
4.怒って 8.なつかしく 12.ほほえんで 16.ふっきって
(特に1、2を繰り返してください)
[ミラーフェイストレーニング]
これは、鏡を使って顔の筋肉をできるだけ自由に働かせるようにするためのトレーニングです。発音、共鳴に関しては、普段使わない顔の筋肉を柔らかくしておいた方がよいからです。
スポーツの柔軟体操やランニングにあたります。
あご、くちびる、顔、口の中と、動く範囲内でいろいろな表現をしてみてください。
日本語の発音トレーニングも行ってください。表情たっぷりに表現する練習をしましょう。