◯リスク管理について
一般的に、マニュアルは、安全にトレーニングをやっていくために
公開するメニューが限定されていることは知っておいてください。
このヴォイストレーニングが公けにできるのは、
このおかげなのです。
これこそが、誰にでも効果をあげられる理由の一つといえるわけです。
習得までに長期的にみなくてはいけないものを
早くあるレベルにまで高めるということには、無理が伴わない方がおかしいのです。
たとえば、このトレーニングをしっかりと行なうと
腹筋やブレスも相当、強くなります。
そうでなくては、プロの体にはなっていかないから、
そうせざるをえないのです。
しかし、それをコントロールする技術はすぐには伴いません。
そんなときに、高音で、大声でトレーニングをしたら、
自己流のトレーニングをしている人よりも、
のどをこわしてしまうリスクを負いかねません。
強い武器はそれを手に入れることよりも、
その使い方の方が難しいのです。
ですから、安全を確保しつつ、理論や説明をつけてトレーニングの意味がわかるように、
いろいろな例を使って述べているのです。
とにかく、ヴォイストレーニングとは、声の伸びるように、
適切なメニュをこなしていき、歌に使えるよう方向づけていくことです。