◯身体を使うことでの注意
楽器のプレイヤーと違って、声は、喉の使い方を間違えると、
発声の楽器そのものをこわしかねません。
口先や口内の声では通じないということを本当に実感できれば、
身体から歌うことを欲するでしょう。
喉ではいくら歌ってもだめだということがわかるでしょう。
そこから本当の声づくりが始まるのです。
イメージから身体にその必要性をわからせることが、最大のポイントです。
「なぜ、身体を使うのか」というと、人間が他の人に大切なことをしっかりと伝えるときには、身体を使ってきたからです。
せりふも歌も誰でも声にはできます。
ただ、伝わるかどうか、そこで問わなくては、何のトレーニングの必要があるのでしょうか。
逆に言うなら、身体を意図的に使うのは、トレーニングに限ります。
しぜんに身体が使えるようになるようにトレーニングしておくのです。