○深い息こそ深い声の秘訣
肺活量は、男性で3500ccほど(女性は、その3分の2くらい)、体格にもよります。
普段は、そのうち2500ccまで肺に空気を入れ、2000ccぐらいまでの間で呼吸します。
吐き切ったときも肺の中には、500ccの残気が残っています。
これは、身体に危険な空気を吸っても、
すぐに中毒にならないように身を守るためといわれています。
呼吸の流れを忘れた発声練習が、声をしぜんに出にくいものにしています。
肺のなかの空気すべてを使おうとするのは、無理なことです。
吸いすぎるのも、よくありません。
普段の呼吸を意識して広げていくと、
胸式呼吸から腹式呼吸への移動もスムーズにいきます。
身体を動かしたあとは、一時的にしろ、この呼吸の動きの幅が広くなっています。
なかには、軽く運動したあとに発声練習をして効果をあげている人もいます。
(喉が乾いている状態では、無理をしないように。)