なぜ、腹式呼吸を中心に使うのか | 声、語り、歌、ヴォイストレーニング1日1話

声、語り、歌、ヴォイストレーニング1日1話

歌手、声優、俳優、芸人、ビジネス、一般、声に関心のある人に。
プロ、トレーナーも含め、トップレベルのヴォイトレ論を展開します。

さらに学びたい人は、一流になるための真のヴォイストレーニング https://vccarchive.hateblo.jp/

◯なぜ、腹式呼吸を中心に使うのか

 

声は息を吐いたときに出ます。

ですから、せりふや歌のように、声を急に出したり長く伸ばしたりするには、その呼気を自在にコントロールするのです。

そのためには、胸部よりも腹筋で横隔膜を動かすほうが、意識してコントロールしやすいからです。

 

せりふや歌は、瞬時に充分な吸気をしなくてはならないことが少なくありません。

発声では、息を長く保てなくてはなりません。

喉にあまり影響を与えず、腹筋や背筋を主として使う腹式呼吸であればこそ、このようなことが可能なのです。

 

胸式呼吸では、力を入れると、直接、発声に関わる咽頭部分に無理な緊張を強いたり、胸部が動きます。うまくコントロールできない分、発声には不向きなのです。

(とはいえ、この2つの呼吸は連動しており、どちらかだけということではありません。腹式呼吸が充分でないから、トレーニングするのです)