体は楽器です。
体というのは、使わないと衰えます。
使えば使うほど強くなります。
ですから、できるだけ、いつも声と体とを結びつけておくことです。
そうしておけば、イメージとしてですが、
体が使えるようになるにしたがって、
声も出るようになって可能性が開けてくるのです。
最初に、この結びつきをつけておかないと、
声が出るようにならないことが多いのです。☆
トレーニングをやるほどに声が出るようになってくるのは、あたりまえのことです。
「あの人は、ずいぶん、声が出るようになった。」
などと、うらやましく言っている人も多いのですが、
トレーニングしていれば、そうならないことの方が、おかしいのです。
なぜ、そうならないのかというと、
声と体を結びつける前に
くせをつけて歌ってしまい、
器を広げるまえに制限する方向にいってしまったからです。
つまり、声として伸びていく可能性のあったものを、
早めに口先で歌うようにしてしまったのです。
これは、最初からあまり声の出ない人に
特に多い傾向です。
ここのヴォイストレーニングは、
この日本人特有ともいえる問題に解決策をもたらしました。
それが、クラスで一番声の小さな人でも、大きな声にできる理由なのです。
※いつも大きな声を出して話してきた人というのは、
ヴォイストレーニングに入りやすいわけです。
スポーツなどをやってきた人でも、声をつぶしてしまった人は別ですが、
体から声を出すことを頭でなく体でわかっている人は、
安心してみていられます。
黙っていても伸びていく人というのは、このベースができている人に
結果として限られているように思えます。