○声楽のノウハウ
声楽家となるのに、音楽大学の4年間は、
若いこともあって、基本のまた基本づくりといったところです。
呼吸法、発声、語学、教養と、歌の基本に終始するわけです。
こういう4年間を、計画的に学べるという点では、理想的です。
音大の学生の年齢では、せいぜい20歳くらいですから、
声帯という楽器の完成度でいうなら、
卒業時にようやくスタートラインに立つというところです。
音大生とはいえ、音大に入るための練習をしたというだけで、普通の人と同じようなものです。
それでも、オペラ歌唱のため、声について、かなり広い声域を得ることを早期の目的としています。
声楽の発声には、確実な成果を得られる声、息、体のプログラムがあります。
歌いこなせるまでにいたらないとはいえ、
声楽での声の基礎づくりは、
ヴォイトレとして学べることは大きいのです。
※音大で理想通りにいっていないのは、
オペラ歌唱において、世界に及ぶレベルの到達する者が少ないことに象徴されます。
ですが、少なくともトレーニングでの声の基礎づくりは、整ってきています。