修正でなく入れ直す | 声、語り、歌、ヴォイストレーニング1日1話

声、語り、歌、ヴォイストレーニング1日1話

歌手、声優、俳優、芸人、ビジネス、一般、声に関心のある人に。
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実力のある人なら、たとえ音程やリズムが少々くずれても気づかせません。

もとより、歌がバンドと合わなくても、

バンドのミスだと思わせてしまうくらいの力がなくては、

ヴォーカルのステージはつとまらないのです。

 

音程やリズムを意識しなくても狂いを生じないのは、

身体から歌っているからです。

身体が覚え込んだ声の中で、しぜんと処理できているからです。

声を完全にコントロールしているからです。

 

それができる強い身体をもっていることにつきるのです。

弱い人は、それらも身体に覚えさせる訓練をしていくこと、

入れ込むことです。

あとは、意識しなくとも、

音感、リズム感さえあれば、なんとかなります。

 

音程やリズムがとれるのは、あたりまえです。

それをプロ・レベルで行いたければ、

プロとしての身体づくりが必要だということです。

 

目先での音程やリズムの修正では完全にはなりません。

弱点として残ってしまいます。

 

練習はこなすためではなく、そこでつくり出すために、

蓄積のために行なうのです。

 

音程やリズムは、表現を支える基本です。

それだけが、独自にあるものではないのです。

発声と共に身体で覚えていくことです。